2021年7月19日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』によるエヴァシリーズの完結に「老犬の介護の末の看取りの感じ」を思ったと告白していた。
伊集院光:『エヴァンゲリオン』はなんか普通だよね。『エヴァンゲリオン』の感じは、この感じ上手く伝わるかなぁ。
老犬の介護をずっとしてて。老犬が大好きなんです、僕は。その老犬が凄い大好きで。で、今の老犬はボロ雑巾状態のまま、今日も息をしてます。コバのホームランで殺されるかと思ったら、さよならホームランを打ってるのに生きてるんですけど。
その前に死んだそいつの親は、ずっと生きてて。アイツも17歳ぐらいまで生きてて。で、大変なんですよ、ウンコの世話とかもしなきゃならないから。自分でウンコ行けたりできないから。
でも、コイツは可愛いわけですよ。可愛くてしょうがないし、ウンコの世話をするのも含めて…まぁ、コイツ元々あんまり感情表現が上手じゃなかった犬が、あんま甘えないタイプだった犬が、俺にウンコの世話をさせていることも含めて可愛くて。
でも、夜中急にウンコしてぇんだっつって、させなきゃならないのが面倒くさかったりとか。最後、介護が必要な状態がすげぇ長かったから、最期、朝起きたら死んでたんだけど。朝起きたら死んでた時に、誤解を恐れずに俺の感情を言うならば、ちょっとホッとする感じっていう。
俺のやれることは全部やって、悲しい、悲しいけどまぁ最期まで一応看たからっていうので。ホッとするような感じが、エヴァの感じ(笑)
「終わった」っていう。「なんか終わったなぁ」っていう感じと、思えば別に最初に僕はこの番組の始まった頃に、この番組にいたスタッフの若いのが、「面白いアニメやってんです」って、まとめてビデオを貸してくれて。ビデオカセットですよ、VHSの。
ビデオカセットで『エヴァ』を見たときに、賛否両論だった最終回を凄い気に入ったんです。あともっと言えば、その手前で作業ペースがおかしくなっちゃって、予告編の作画ができなくて、その予告編の映像のところをもう台本を普通のビデオで撮っただけのやつとか挟まってたりとか。
最終的に、なんかよくわかんねぇけどアニメ見てないで表で遊べ、みたいな終わりになる時に、「ああ、そういうのありなんだ」と思って、なんかびっくりした。「なにこれ?」って思ったのがスタートだから。
『エヴァ』の最後も、「なにこれ?」って思って終わった感じで。で、少なくとも「終わったな」って思って。何度かさすってみたけど、動かないから「終わったんだ」っていう感じで、「ご苦労様」っていう感じ。