2021年6月18日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『問わず語りの神田伯山』(毎週金 21:30-22:00)にて、講談師の神田伯山が、アニメ『鬼滅の刃』の「吉原遊郭編」を子供に見せていいものかという意見に疑問を呈していた。
神田伯山:この前ね、歌舞伎鑑賞教室行ってきたんですよ。で、なんかさ、歌舞伎って面白ぇなぁって思うのはさ、古典歌舞伎だと許される、これは古典講談でも、古典落語でもそうなんだけど。許されるってこと、結構あってさ。
現在だったら、まぁ言っちゃいけないことがもう、満載なんですよ。たとえばさ、『鬼滅の刃』だってさ、大正時代でしょ、一応描いてんの、背景は薄っすらなんとなく。
でもなんか、吉原出てくんじゃん。で、吉原出てきた時に、それを地上波でやるってなったら、吉原の部分、カットしろみたいな、ちょっと問題になってたよね。
別にそこがメインで、吉原を賛美してるわけでもないのに、『鬼滅の刃』で。ただ背景が吉原っていう設定の部分があって、その「吉原編」カットだみたいな。
でもさ、吉原はあったじゃん。まぁ、こんなこともう、みんな擦られていること、言ってもしょうがないけどさ、「吉原あったよね」っていう。
ある意見でさ、親が子供に「これ、吉原ってどういうところ?」って言ったら、説明できないって言うんだよ。いや、説明できないのって、現代にもいっぱいあるんじゃないって。あと、説明できるよね。「大人が遊ぶところだよ」でいいんじゃない?それなんか。