2020年4月30日放送のニッポン放送系のラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(毎週木 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之が出演し、岡村隆史の「コロナと風俗嬢」発言での大炎上で30年前に岡村に言われた言葉を本人へと返していた。
矢部浩之:昔を思い出して。俺十九で、あんた二十歳で。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:で、この世界、絶対メシ食ってやろうと思って我々入ってきたわけじゃないやんか。もうただのなんか好奇心で、「岡村さん行きませんか?」って、高校の時に言って。「あ、大学受かったらエエよ」って、受かって。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:「部活のつもりで1年間いこうか」って。
岡村隆史:うん、そう言うた。
矢部浩之:で、俺、1年間遊べると思って。一応、矢部家の親、うるさくないけど、「一応、アンタ何してんの?」とか言われてたから、「あ、1年間遊べる」って。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:で、この世界入って。入ったら入ったで、負けたないなぁとはなってきて。で、まぁ運よくね。最初もそうやし、今もそうやけど、やっぱり岡村隆史のビジュアル、個性は突き抜けてんのよ。やっぱりもう、それやから、成功したの。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:で、やっぱり当時ニ丁目劇場…NSCクビになってるけど。二丁目劇場行って、「さぁ、矢部どうする?」って時期が来て。で、先輩方は岡村隆史を誘うわけですよ、やっぱり。で、俺はもうどうしてエエか分からん。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:お笑いは好きやったけど、自分を面白いと思ったこともないし、俺は。だから面白いと思った先輩を誘ったんやけど。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:で、まぁアンタも見かねて、どっかのタクシーの帰りに…まだ2人でタクシー乗ってたわ、二十歳、十九で。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:ABC新人漫才グランプリをとる前や。で、「もっと先輩に喋りに行け」と。もちろん分かってる。でも、どうしてエエか分からんから。面白くないし、俺。
岡村隆史:そう思ってたんや。
矢部浩之:そう、そう。自信ないし。で、やっぱりほら今もだけど、媚びる人間
、タイプではないから。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:で、やっぱりそれまでの自分の人生を考えてみて、もう生まれた時から幼稚園、小学校、もうずっと2つ上に兄貴がおって、兄貴にずっとついてって。で、誰かが寄ってきてくれたの。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:「弟か、弟か、可愛いなぁ」って。で、自分が行かんでも、誰かが言葉をかけてくれて。高校もそうやんな。
岡村隆史:そう、だから…
矢部浩之:アンタもそうやん。俺を可愛がってくれたんは、兄貴がな、サッカー部におって。
岡村隆史:お兄さんと仲良くさせてもらってたことで、家行った時に、会ってたりしてたから。
矢部浩之:そう。そんなんもあって、だから俺からしたら、ぬるま湯やねん。自分が努力して、人の輪に入っていくことがなかったのよね。来てくれてたのよ。多分、今考えたらそれが一番の理由で。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:その時に、もう、「そんなんやったらアカン、お前」と。今でも覚えてんねんけど、運転手、ビクッてしてたけど。「お前性格変えろ、俺に!」って言うてん、俺に。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:俺、それ強烈に覚えてて。たしかにその時は俺、甘えてたし。次男坊やけども、末っ子みたいなもんや、龍弘14歳も離れてるから。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:「たしかにそうやなぁ」って、なんか初めて、ちっちゃいことやけど、社会に出て揉まれた感じ、19の時。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:その「性格変えろ」強烈に覚えてて。
岡村隆史:それ、俺はどういうつもりでそんなことを…
矢部浩之:いや、あなた合ってんねんって、正論、正論。自分はやっぱり先輩にウソでもいいからやっぱり可愛がられに行ってたもん。行ってたし、苦手分野ではなかったと思う。
岡村隆史:その時は?
矢部浩之:その時。で、その時は合っているし、その通りやねんけどな、俺が19。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:で、今49のアンタに「性格変えろ」と。30年経ったけど。
岡村隆史:うん。
矢部浩之:これはでも、仕事以外の経験とか、起こったこととかやと思う、変わっていくって。性格なんか変わらへんから。