2025年1月20日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、デイヴィッド・リンチの訃報に接して好きな映画である『マルホランド・ドライブ』について語っていた。
伊集院光:デイヴィッド・リンチ、死んじゃったね。色んなことを僕は勝手に教わった人だったなぁ。必ず、「伊集院さん好きな映画は何ですか?」って聞かれた時に、まぁTPOはわきまえて、今どういうのを求めて聞かれてるのか考えるけど。
本当に自由なのを言われた時は、「デイヴィッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』っていうのが好きです。ただ、万人受けはしません、訳分かんねぇっていう人が大半です」って言うんだけど。
個人的に、もう要するにそれは当たり前なんだけど。こういうものが好きだ、嫌いだっていうのは本当に個人的なことだっていうのを分かる人には、このデイヴィッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』を教えるっていうか、「僕は好きなんで、暇あったら見たら?」って言うんですけど
なんつったらいいのかね、シュールでどういう風にでも解釈できるの。で、ネットとかを見ると好きな人はまぁまぁいて、『マルホランド・ドライブ』ってのはこういうもんだって、こういうことを考えたっつって。
でも、本人がインタビューの中で、「割とテキトーに作ってる」っていうか。びっくりする、衝撃的なシュールなエンディングを迎えるのに、「ずっと何にも思いつかなくて、急に思いついたからこれにした」みたいな感じだし。
なんか「よくわかんないんですけど」みたいなインタビュアーに対しては、「他人の見た悪夢みたいなのを撮ってるから。他人が見た悪夢の話とか、わかんないだろ」っつって。
「でも、ちょっと面白いだろ?」ぐらいのことを言ってる人で。で、「絶対これだ」っていう人も、こういうことなんだっていう人の意見に、全く興味がなくて。全く興味がないけど、「ああ、なるほど。そういう見方もできるのか」みたいな感じっていうのかな。
自分が思ったやつを、自分の中で曲げることはないけど。なんか僕の中での『マルホランド・ドライブ』は、凄い主人公のショートカットの可愛い女の子がいるんですけど、この子のなんですかね、僕が見た…僕が思った映像、今まで見た映像の中で一番悲しいオナニーのシーンがあります(笑)
もう見ちゃいられないっていうオナニーのシーンがあったり。意味が分かんないのに、僕はこの子が好きで可哀想です。全く、理論立てた話は何にもできません。何にもできませんけど、「こんな悪夢を見ている彼女のどことどこが本当なんだろう?」みたいな。
凄いツボを突くのは、小学校の時のクラスにいるのに、そこにいるメンバーの中に、普通にディレクターとかいる感じみたいなの。だから、「ここが矛盾してる」とかをいうこと自体も違ってて、いいんだよね。