2023年7月16日放送のTOKYO FMのラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 – 23:30)にて、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、宮﨑駿が映画『君たちはどう生きるか』制作で1日3時間が作業の限度であったためスタッフを探すことに手を尽くしたと告白していた。
高市尚之:ずっと見てこられた鈴木さんからしたら、仕事ぶりはどういう感じでした?
鈴木敏夫:やっぱ衰えましたよね。
高市尚之:はっはっはっ(笑)
鈴木敏夫:ふふ(笑)だって、僕が最初会った頃、机に向かったのは毎朝9時でしたよね。で、席を立つのは、午前4時ですよ。
高市尚之:ふふ(笑)めちゃくちゃだなぁ。
鈴木敏夫:そう。その間ね、本当に何も喋らない。
高市尚之:ふふ(笑)
鈴木敏夫:黙々とやってましたからね。今は、まぁ机に向かって仕事ができるのが、1日3時間ぐらいですかねぇ(笑)
高市尚之:あ、それぐらいに?
鈴木敏夫:それは無理ですよ。
高市尚之:それはそうでしょうね。
鈴木敏夫:まぁ、宮﨑駿が若き日の自分の肉体が欲しいって言ってたけど。
高市尚之:はい。
鈴木敏夫:やっぱりそういうのを探すのが、僕の仕事だと思ったんですよね。
高市尚之:ああ。
鈴木敏夫:それはね、全部一致ってわけにはいかないだろうけど、ある程度はやってくれる人。
高市尚之:うん。
鈴木敏夫:だから、それは努力しましたよ、僕。
高市尚之:うん。
鈴木敏夫:やんなきゃいけないと思って。
高市尚之:そういう人を、それだけの長い間、拘束しておくっていうのも、なかなか大変なことではないですか?
鈴木敏夫:でも、そんだけのことを宮﨑駿はやったんですよね。
高市尚之:うん。
鈴木敏夫:だからそれはね、僕、惜しくもなんともなかった。それに値するような仕事をやってきた人だから。
高市尚之:うん。
鈴木敏夫:ここまできてね、まだ頑張ってるから、「もういいよ」って言ってあげたいですよね(笑)
高市尚之:ふふ(笑)