鈴木敏夫P、「スタジオジブリ」の社名に宮﨑駿や高畑勲の名前を冠さなかった理由

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2023年7月23日放送のTOKYO FMのラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 – 23:30)にて、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、「スタジオジブリ」の社名に宮﨑駿や高畑勲の名前を冠さなかった理由について語っていた。

鈴木敏夫:実は…僕もそうだけど、宮﨑もそういうところがあるんですけどね。

加藤朗:うん。

鈴木敏夫:なんて言うんだろう…責任をとりたがらない(笑)

加藤朗:ああ。

鈴木敏夫:これって、唐突にそれだけ言っちゃうと、疑われちゃうんですけど(笑)

加藤朗:いやいや(笑)

鈴木敏夫:席にを人に押し付けたいんですよね。だから、この本に欠けてることとして僕ね、本当にジブリの本質ってね…宮﨑と僕と高畑で喋ってて。

加藤朗:はい。

鈴木敏夫:で、スタジオを作ろう、と。その時に本当はね、これ、「宮﨑スタジオ」にしてもよかったんですよ。

加藤朗:うん。

鈴木敏夫:そうなんですよ。ところがね、「スタジオジブリ」ってなんですか、これ。

加藤朗:しかも読み方が間違っていたっていう(笑)

鈴木敏夫:そう。そうするとね、手塚さんが一番分かりやすいと思うんですけど。

加藤朗:はい。

鈴木敏夫:あの人、「虫プロ」って最初やったんです。

加藤朗:はい。

鈴木敏夫:で、みんなで一つのものを目指そうよ、と。

加藤朗:はい。

鈴木敏夫:ところがね、それが上手くいかなくて倒産した。まぁ、色んなことをやったわけなんですけど。

加藤朗:うん。

鈴木敏夫:ところが実際、最後になんて言うんだろう…倒産して、もう一回立ち上げるっていう時に、今度は「手塚プロ」にしたんです。

加藤朗:ああ、そうですね。

鈴木敏夫:そうするとね、会社だろうが、アニメーションのスタジオだろうが、名前って凄い大きい。

加藤朗:はい。

鈴木敏夫:つまり、個人の名前を冠した集団ってね、その人が責任をとらなきゃいけないんですよ。

加藤朗:そうか、責任をとらなきゃいけないってなるわけですか。

鈴木敏夫:そうなんです。

加藤朗:その人がトップダウンで決めるのではなくて(笑)

鈴木敏夫:ふふ(笑)

加藤朗:それは経営者の発想ですね(笑)

鈴木敏夫:みんなで…実は高畑・宮﨑・僕、3人だけで「ジブリ」を作る時に話してたんです、他に誰も入らず。

加藤朗:はい。

鈴木敏夫:で、俺がね、「スタジオの名前どうしよう」って。

加藤朗:はい。

鈴木敏夫:高畑なんかは、あの人はいいですよね。「武蔵野考古」とかね。

加藤朗:はい。

鈴木敏夫:ところが宮﨑は外国から持ってくるでしょ。で、やってる内にそうなっちゃうんですけど、「スタジオジブリ」って、イタリア語の読み方まで間違えて、そういう名前になっちゃうんだけど(笑)

加藤朗:はい(笑)

鈴木敏夫:誰かの名前を冠さなかったっていうのは、ジブリを象徴してますね。

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