2023年2月17日放送のABCラジオの番組『東野幸治のホンモノラジオ』(毎週金25:00-26:00)にて、お笑い芸人・東野幸治が、萩原健一が『行列のできる法律相談所』に出演した時に冷や汗で「背中がビッショビショ」になった経験を告白していた。
東野幸治：俺が司会やってて。坂上忍ちゃんが帯の番組やる前の。言うたら、「ブスは嫌いなんだよ」とか、潔癖症とそういう毒舌キャラで子役俳優からブーム作って人気者になったけど、ギャンブル好きで、仕事が減って。で、目つき悪くなって。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：で、毒舌で『さんま御殿』で面白くなって、バラエティ出だしたぐらいの時です。で、ひな壇にその時、ベッキーもおったんかな。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：で、忍ちゃんのお会いしたい恩人みたいなテーマで。役者時代の恩人で、でもその恩人は凄い芝居に厳しくて。言うたらその厳しさが逆に今となってはありがたい、感謝です、みたいな。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：それ、実はショーケンなんですよ、萩原健一さん。僕は司会やから台本で知ってたんですけど。「ショーケン来んねや」思って。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：僕ら、ショーケン、松田優作って二大スターやから、めちゃくちゃ嬉しいなぁって思って。ほんで、VTRあって、さぁ一体誰なんでしょうか。「実は萩原健一さんです」「え？来んの？バラエティ、大丈夫？」って。過去、スキャンダルめちゃくちゃあるし、めちゃくちゃ怖いってイメージですし。どうなんかなぁって思って。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：で、カーテン開いた瞬間に、初めてです。多分、スタジオが眩しいのかな、両手で眉毛ぐらいまで覆って登場して。
渡辺鐘：VRやってるみたい(笑)
東野幸治：VRないけど、VRある体の古典落語してるみたいな(笑)
渡辺鐘：はっはっはっ(笑)
東野幸治：「なんやねん、このゴーグルかけたら新しい世界があるって、そんなアホな。かけました…なんや、これ、けったいな人間がぎょうさんおるなぁ」みたいな感じの(笑)
渡辺鐘：はっはっはっ(笑)
東野幸治：VRを手で表現した感じで、ずっと立ってるんです。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：拍手の手が止まって、シーンってなって。
渡辺鐘：え？
東野幸治：で、こっちもヤバイと思って、「ショーケンさん、どうぞこっちへ」って言ったら、「ああ…」って、歩きだして。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：で、カーテンのある小部屋って、スタジオの間に段差があって、その段差につまずくんですよ。
渡辺鐘：うん。
東野幸治：で、全員シーンってなって。ゆっくり歩き出すんです。「これヤバイ、ヤバイ」って思って、ご機嫌なコメディアン出身の名物司会者のキャラクターが一番エエやろって思って。
渡辺鐘：はっはっはっ(笑)
東野幸治：ご陽気に「いやぁ、ショーケンさ～ん！」って言うのが、一番ええやろうなぁって思って、ゆっくり近づいてくる、険しい顔で。薄い色つきのサングラスかけたショーケンさんが、カッコイイスーツ着てやってくる。「いやぁ、ショーケンさん、よく出てくれましたね」って。ご陽気に立ち位置も多分分からへんから、それで立ち位置まで誘導しようと。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：なかなかこれ、いいアイデアじゃないですか。
渡辺鐘：IQ高いです。
東野幸治：ありがとうございます。ほんで、俺が握手する感じで手を差し伸べた瞬間、その横を『あしたのジョー』の力石戦の終わった後、二人が握手するかのごとく、スーッと通っていったんです。
渡辺鐘：はっはっはっ(笑)
東野幸治：それを俺は、俺のことを信頼してくれる総合演出の高橋さんとか、現場のディレクター、AD、お客さん。後輩の後藤とか、当時、渡部もおったかな。全員に見られるっていう(笑)
渡辺鐘：はっはっはっ(笑)
東野幸治：めちゃくちゃ恥ずかしかった(笑)「いやぁ…」って言ったら、スーッてきて(笑)
渡辺鐘：どうしたらエエねん、この右手(笑)
東野幸治：で、なぜかベッキーの方に行って、耳元でコソコソって言うて、ほんで俺が「ちょっと！この手、どうしたらよろしいんでっか！」って(笑)
渡辺鐘：はっはっはっ(笑)いや、ホンマそうですね(笑)
東野幸治：背中、ビッショビショ(笑)
渡辺鐘：はっはっはっ(笑)一瞬で(笑)
