2022年2月15日配信のYouTube動画『ニューヨークのニューラジオ』にて、お笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政が、制作会社のAD時代に『ヘキサゴン』の「偉い人」に理不尽にもブチギレられて「もうパーンって記憶なくなった」と告白していた。
屋敷裕政:僕が『ネプリーグ』のADをやってる時に、『ネプリーグ』って当時、ゲストで来た人、例えばニューヨーク屋敷がゲストやとした場合、「屋敷ってこんな人ですよ」っていうVTRをちょっと作るんですよ、紹介VTR。
で、その時にたとえば、『ネプリーグ』に僕がゲストで出たとしたら、例えば『向上委員会』で僕が騒いでる映像とか。フジテレビの番組で、他で出た番組だったら、その映像を使って、「ニューヨーク屋敷、M-1、キングオブコント決勝進出したことある」って、ナレーションに乗せながら、『向上委員会』とかで僕らがやってる映像が流れたりするんですよね。
で、その場合、例えばですけどね、『向上委員会』のプロデューサーさんとか、色んなところに行って、ハンコを七個ぐらい押してもらって、初めてその映像って使えるんですよ。
それが色んなハンコがあるんです。編成のハンコとか、もう全部忘れたけど、とりあえず7個くらいあるんですよ。バラエティ部長とかですかね。
そのハンコを、ドラゴンボールみたいに7個集まって初めて、俺たちは『向上委員会』の映像が使えるってなるんです。でも、ドラゴンボールと一緒で、どれか一個のハンコでも足らんかったら使えないんですよ。
だから僕たちは、短くて1日、長くて3日くらいかけて、フジテレビの中をひたすらウロウロするんですよ。そのドラゴンボールを見つけるために(笑)
「あと1個のハンコがないから1日潰れる」とか。その合間も、全部色んな仕込みをせなアカンですよ。でも、その7個のハンコが揃うまでは、フジテレビから出れないんです、僕たちはね。
っていう時代だったんです。今もそうなのか分かんないですけど。で、その時に、『ヘキサゴン』の映像を使いたかったんです。どのタレントさんかも忘れましたけど。
で、「すみません、ネプリーグのADの屋敷というものなんですけども、誰々さんの紹介VTRで、ヘキサゴンの映像を使わさせていただいてよろしいでしょうか?」って言って、「あ、いいよ」って。もうみんな何回もそんなことがあることなんで、「はい、いいよ」ってハンコを押してもらうのが普通なんですけど、たまに、ちょっと詰めてくる人みたいな。
「それ、ちゃんと許可とってんの?タレントさんに」って。ついこの間まで大学生だったわけですから、僕は。もうテンパって、「あっ、あーっ…」とかなってまうのを楽しんでんのかな、あの人らは(笑)
っていうのがあって。俺は、でもその時はまぁそういうの何回も他の番組であったんで、大分慣れてきてたんですよ。で、ヘキサゴンの偉い人のところに行って、「誰々さんの紹介VTRで、ヘキサゴンのVTR使わせていただいてよろしいでしょうか?」って言って。
そしたら、「これ、○○の許可とってんの?」って言われて、そんなの何回も言われたんで、「あ、はい。事務所の方にもお話させてもらって、許可とってます」って。「じゃあ、この右脚の奴の許可とってんの?」って言われて(笑)
女性タレントの右脚が映り込んでて。いや、いる?その膝の許可。誰か分からん女の膝。今思えばですよ。でも、めっちゃ偉い人なんでね。普段、ADと局員の職員の人が喋ることなんてないんです。一年目の芸人がさんまさんと話すぐらいの緊張感で。
「じゃあ、膝の許可とったのか?」って言われて、俺はもう頭パーンって真っ白になって、何も喋れんくなってもうたんですよ。「え?あ…」って、3秒ぐらいですわ、喋れんかった時間。その3秒後には、音とか何も聞こえないです。でも、怒鳴ってる人の顔が…(笑)
で、俺はもうそっから記憶ないんです。もうパーンって記憶なくなって、次に俺の記憶戻った時は、フジテレビじゃなくて、自分の制作会社の会議室で、四角にテーブルが並べられてて、役員さんとか全員おって、「なんで屋敷がフジテレビのとんでもなく偉い人をキレさせたのか」っていう。
殺人事件起きた時の警察みたいな。対策本部みたいなんができてんのよ。そこで、俺が目を覚ましたらいて、みんなが俺の話をしてるんですよ(笑)