2021年7月22日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『ハライチのターン』(毎週木 24:00-25:00)にて、お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気が、アニメ『Sonny Boy』第一話に「心揺さぶられた」と絶賛していた。
岩井勇気:今期、50本ぐらいある中で、言ってもね、アニメって面白いんだけど、特に「うわぁ」と。「これめっちゃヤバい」って、心揺さぶられたのが一個あって。
澤部佑:うん。
岩井勇気:『Sonny Boy』って作品なんだけど。
澤部佑:うん。
岩井勇気:テレビでは、東京MXとかでやってんのかな。
澤部佑:うん。
岩井勇気:で、オリジナルアニメなんだよ。原作がないパターン。
澤部佑:うん。
岩井勇気:ちょっとネタバレも含んじゃうんだけど、学園モノなわけ。
澤部佑:うん。
岩井勇気:で、高校なんだけど。高校が校舎ごと漂流するというか、別次元に、真っ暗な異次元みたいなところに飛ばされちゃうんだよ。
澤部佑:ほう。
岩井勇気:で、校舎の外が暗黒の、真っ黒な。窓から手を出すと何も光がない、みたいな感じでさ。
澤部佑:うん。
岩井勇気:でも、始まりがそうなってるわけ。日常生活からじゃなくて、飛ばされた後から始まって。
澤部佑:ああ、なるほど。
岩井勇気:何がなんだかもう分からない。
澤部佑:そうだね。
岩井勇気:で、生徒たちの中でどうやら、能力に目覚めた生徒が何人かだけいるんだけど、目覚めてない生徒もいるんだよ。
澤部佑:うん。
岩井勇気:で、何人かだけ目覚めてて、モノを破壊できるとか、モノとモノの場所を入れ替えられるとか。
澤部佑:うん。
岩井勇気:あとは電気を扱えたりとか。それでなんか対立しちゃう生徒もいて。
澤部佑:うん。
岩井勇気:で、言ったら俺、アニメ散々見てるからさ、よくある設定だし、言ったら。
澤部佑:うん。
岩井勇気:でも、学園モノだし、異世界だし能力バトルだし。
澤部佑:なるほどね。
岩井勇気:箇条書きにしてみたら「よくあるな」って感じなんだけど。
澤部佑:うん。
岩井勇気:でも、一話始まってから、妙に不穏な空気がずっと流れてるわけ。
澤部佑:ああ。
岩井勇気:それが、言ったら怖そうに作ってるとかじゃなくて、その不穏な感じがすげぇ伝わってくるんだよね。
澤部佑:なんかあるぞ、と。
岩井勇気:なんか怖いなって。ちょっと不安なままずっと進んでる。これって、アニメ見てて「ちゃんと入り込めてるわ」って思ってるわけ。
澤部佑:ああ。
岩井勇気:その感じを自分で感じとれてるわけ。ちゃんと怖いし、不穏な空気だなぁ、みたいな。これ何なんだろうって思ったら、アニメ一話始まってから、主題歌流れてない、BGM流れてない、一切音楽がない。
澤部佑:ああ、無音?
岩井勇気:そう。台詞とSEだけ。あとは全部なくて。それが、暗黒の世界に見る側をちゃんと引きずり込んでる感じに見えるわけ。
澤部佑:ああ。
岩井勇気:で、音楽がないままきてて、一話の最後なんだけど、あるシーンをきっかけに、パーンと暗黒の世界に色がついて。
澤部佑:おお、一話で。
岩井勇気:エンディングに入るわけ。そこで主題歌が流れるんだけど、それが銀杏BOYZの『少年少女』って曲で。
澤部佑:ほう。
岩井勇気:このシーンがたまんないの。
澤部佑:うわぁって。
岩井勇気:うわぁって。「すげぇ!」ってなるわけ。なんだかよく分かんない世界観のアニメだけど、その瞬間、「なんだか分かんないけどすげぇ!」って思って。めちゃくちゃ心揺さぶられてワクワクしたわけ。
澤部佑:なるほど。
岩井勇気:で、作画がいいとか、声優がいいとか、主人公頑張って欲しいとか、ほっとするアニメだとか、好きなキャラ出てくる、イケメン出てくるとか、泣けるとか、「続き気になるな」とか、そういうことじゃないよね。
澤部佑:ああ。
岩井勇気:そういうことじゃない、理論上の面白さじゃなくて、単純に「なんかすげぇ!」ってなる。