2021年5月10日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、師匠・三遊亭円楽の独演会で落語をやることになり、本編の一言目が出てこなくて、枕の部分で「無駄に林家三平ディスりが長くなってしまった」と告白していた。
伊集院光:出囃子鳴ってさ、座って喋り始めるんだけどさ。喋ってる内にさ、一言目を忘れちゃってさ。最初、フリートークで入るんだけど、一言目の「おさきさん」っていう(笑)これだけなんだよ。
「おさきさん、またかい?来るなじゃない、来るなじゃないけどさ、そうのべつ幕なしじゃあ…」って、これだけのセリフの、「おさきさん」っていう、主人公の人名が出てこなくなっちゃって。
「女の名前だ」とは思って(笑)「女の名前だけども」っていう。もう、俺の中でも、「女の名前だけど、イザベラではない」っていう(笑)これしか分かんないんですよ。全然、何択にもならない。
「おさよさんじゃない…イザベラじゃない」って、俺の脳内の小さな俺のおふざけが入った途端に、もうイザベラでしかなくなってくるじゃん(笑)もうイザベラって言ったらお笑いだなって思うし(笑)
落語の寸法みたいなので言うと、日常会話みたいなのから始めるわけ。それは、寄席っぽい感じで。こういうご時世で、バンドとかアーティストみたいなのは、お客さんと一緒に盛り上がって、一緒に歌ったりすることもあるから、なかなかコロナ対策難しいですね、と。
ただ、落語はみんなで寿限無歌おう、みたいなことはないからいいよね、みたいな話で。で、お笑いの中でも、お笑い第7世代のライブとかだと、「ぺこぱ」とかすげぇ飛沫飛ぶ、と(笑)
で、その点、「三遊亭円楽」も「伊集院光」もぱぴぷぺぽが入ってないから、飛沫がそんなに飛ばない、と。落語家ってのは安全なんだよって話で。「落語家で、ぱぴぷぺぽが入ってる奴なんかいないんだから…三平だ」っていう(笑)
「ただ三平さんは、その分、笑わせないっていう飛沫対策をとってます」っていうつかみから入って(笑)この後やんのは恋愛の話だから、恋愛ネタみたいなのをちょっと言った後に、それから江戸時代の恋愛の小話をしつつ。
「そんな話はよくあったようで…おさきさん」って入るのが、おさきさんが出てこない、俺の中でイザベラしかいないから。イザベラどうしよう、イザベラ…ってなってるから、とにかくおさきさん出てくるまで、なんとか話を繋げなきゃって思ってるから、無駄に三平ディスりが長いっていう(笑)
その後の高座で、ウチの師匠の山田隆夫ディスりもすげぇ長かったから(笑)親子揃ってなにディスりまくってんだって話なんだけど(笑)