2020年8月15日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送』(毎週土曜日9:00-13:00)にて、エッセイスト・能町みね子が、「おかみさんの指導」が問題となった大相撲・式秀部屋の雰囲気に疑問を感じていたと告白していた。
能町みね子:女将さんの指導に耐えかねた力士が脱走騒ぎなんですけど。
出水麻衣:式秀部屋。
能町みね子:はい、この件は先週まで阿炎のキャバクラの話が相撲協会の不祥事でよく語られてたと思うんですけど。
塙宣之:うん、うん。
能町みね子:私はそれよりこっちの方が結構大問題だと思っていて。
塙宣之:うん。
能町みね子:理事会だったかな、場所終わった後の会議の話題でも、阿炎のことばっかりで、こっちのことはほとんど話し合われてなかったって話なんですけど。
土屋伸之:そうなんですか。
能町みね子:まず、式秀部屋がどんな部屋かって言うと、結構テレビに出てるんで、ワイドショーとかでも知ってる人もいると思うんですよ。
出水麻衣:うん。
能町みね子:変わった四股名をつけるので有名な部屋なんですよね。
土屋伸之:そうですよね。
能町みね子:宇瑠虎とか、大当利とか。
塙宣之:うん。
能町みね子:あと、ももちが好きだから、桃智桜って名付けたりとか。
土屋伸之:有名になりましたね。
能町みね子:凄い細い人に育盛(そだちざかり)ってなづけたりとか。オモシロ親方みたいな感じでちょいちょい出てはいたんですけど。変わった親方…いい人なんですけどね。
塙宣之:北桜ね、元。
能町みね子:いい人なんですけど、変わった人なんですよ。相撲部屋って言うと、どっちかって言うと、厳しすぎて問題になることが多いんですけど、殴ったとか、「指導がいきすぎた」って言い方で言われますけど。ここ、ちょっと逆で。
土屋伸之:へぇ。
能町みね子:スポーツ少年団みたいなんですよ。親方が50手前ぐらいなんですけど、まわしつけて指導に出るんですけど、それは別に他の部屋でもやってることなんですけど。
塙宣之:うん。
能町みね子:多分、まだ親方に勝てる人がほぼいないんじゃないか、ぐらいの。弱い子がとても多いんですけど。
塙宣之:うん。
能町みね子:そこに厳しく指導していくぞっていうよりは、「みんなで明るく楽しくやりましょう」みたいな感じで。それが悪いことではないけど、それってプロとして大丈夫なのかなっていうのは前から正直思っていて。
塙宣之:うん。
能町みね子:「式秀部屋、面白そうな部屋だから取材行きましょう」って言われると、「う~ん」って思ってたことが何回かあるんですよ。
塙宣之:たとえば、服部桜とかもガリガリで。もう負けて当たり前、みたいなさ、逃げちゃったりとか。普通だったらクビというかな。
出水麻衣:本人のことを考えたら、相撲やらせるよりは、もうちょっとなんかやった方がいいって子もいるわけですよ。
土屋伸之:でも、自主的に強くなって、みたいな力士はいない?
能町みね子:今のところ…
塙宣之:爆羅騎ぐらい。
能町みね子:あと、西園寺っていう子が三段目ぐらいに行ったかな、やっと。そういうのいますけど。
土屋伸之:相撲部屋の空気、厳しい空気っていうのは必要なんですね?
能町みね子:私は必要だと思うんですね、プロなんだし…っていう。でも、それって私はただのファンだから、内政干渉的なことで、こんなこと言うのは野暮だからって、言わなかったんですけど。
土屋伸之:うん。
能町みね子:そういうモヤモヤしたものは感じてたんですよ。