2020年4月23日配信開始となったYouTube動画『太田上田』#31にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、『日本原論』開始当初に渾身の原稿を提出するも編集者に突っ返されて言われたことに衝撃を受けたと語っていた。
太田光:俺は、『日本原論』っていう連載をしているんですよ、毎月ね。
上田晋也:うん。
太田光:漫才を書いてんですよ。
上田晋也:はい、はい。
太田光:その時に、編集者から僕らの漫才を見て、「是非、爆笑問題の連載をしたい」と。
上田晋也:うん。
太田光:初めての連載ですよ。
上田晋也:なるほど。
太田光:俺もさ、「これはすげぇもん書きたい」って思って。変わった文章を書いたの。
上田晋也:うん。
太田光:「核爆弾の作り方」とかね、ちょっと尖った。これを全部ギャグで。
上田晋也:うん。
太田光:ギャグコラムみたいなのを書いたの。
上田晋也:ああ。
太田光:「これ、絶対面白い」って自信を持って。
上田晋也:うん、うん。
太田光:で、編集者に出したの。そしたら、突っ返されたの。
上田晋也:ほう。
太田光:「これ違う。たしかに面白いけど、これ、疲れたサラリーマンが会社帰りに電車の中で読みますか?」って言われたわけ。
上田晋也:なるほど。
太田光:って言われたわけ。「読み終わったら、駅でゴミかごに捨てるぐらいの、そういうつもりで書いて下さい」って言われて。
上田晋也:なるほどね。
太田光:で、俺はそれがずーっと俺の中にあるの。
上田晋也:ああ。
太田光:俺の中には一人の、テレビもそうだけど必ず「一人のくたびれたサラリーマンを笑わす」っていう。
上田晋也:なるほどね。
太田光:それが俺たちの役目だっていうのが、俺の中にあって。それはテレビも、まさにそういうものであるべきだと思ってるわけよ。
上田晋也:うん、なるほどね。
太田光:うん。会社から帰ってきた、くたびれたサラリーマンだかなんだか知らないけどさ。
上田晋也:うん。
太田光:それがテレビつけるだろ。で、パッて映った時に、俺が「今日も始まりました!」ってやってる。
上田晋也:うん。
太田光:「コイツ、またバカなことやってるよ」と。
上田晋也:うん。
太田光:「バカだな、この太田って奴は、クソだ」って、チャンネル変える。
上田晋也:は?変えられちゃったよ。
太田光:変えられちゃってもいいの。そういうことが、日常の一日疲れて帰ってきた時に、ふとその瞬間、「太田、またバカやってる。俺の方がましだわ」っていう役割で、十分だと思ってる、テレビなんか。
上田晋也:なるほど。
太田光:テレビなんてそもそもそんなもんなんだよ。偉くないの、テレビなんてのは。メディアの中で、ふんぞり返ってる時間が長すぎたんだよ。
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