2026年1月25日放送のBSよしもとの番組『東野山里のインプット』にて、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、「100回以上読んだ」という太宰治『人間失格』の魅力について語っていた。
又吉直樹:太宰はずっとそこまで売れてなかったんですけど、『斜陽』っていう作品で、めっちゃ売れるんです。
東野幸治:なるほど。
又吉直樹:で、その後、自分で売り込みに行って、『人間失格』を出すんですけど、これは太宰がお亡くなりになった後に、出版されてるんで。
東野幸治:ああ、そういう意味でね。
又吉直樹:とんでもない。
東野幸治:何回ぐらい読んだの?太宰治さんの。
又吉直樹:100回以上読んでます。
東野幸治:100回?
又吉直樹:100回以上読んでます。
東野幸治:毎回、発見とかあんの?
又吉直樹:あります。
鰻和弘:ないっすよ、絶対もう(笑)
又吉直樹:「こんなところあった?」みたいなところが。「俺、本読む力ないんかな」って思うぐらいの(笑)
東野幸治:思うぐらいあんねん(笑)
鰻和弘:出てくるんすか?やっぱ。
又吉直樹:出てくる。出てくるし、次々といろんな発見があるんで。だから、『人間失格』に対して、ちょっと内容触れにくいんですけど、『人間失格』ってめっちゃ評価低かったんですよ。
東野幸治:最初?
又吉直樹:はい。ちょっとメンタル的にも、体調的にも悪かったから、瀕死の状態で書いたものやから。
東野幸治:うん。
又吉直樹:「クオリティ低い」って言われてたんですけど、僕はやっぱどうもそう思えなくて。ずっと読んでいくと、中期の短編の名作とされるところで培った技術が、『人間失格』にめちゃくちゃ出てるんです。
東野幸治:ああ。
又吉直樹:「え?これあの部分やん」「これあの部分やん」って。
東野幸治:その技術っていうのは、書き方とか、エピソード的なこと?どういうことが技術なの?
又吉直樹:『人間失格』って、大庭葉蔵の半生みたいなもの、それよく太宰治と重ねられるんですけど、書かれてるから。どうしてもこう大きなトピックだけになっていきがちじゃないですか。そしたら、読んでる方も、「あ、こんなことあって、こんなことあって」って読み方になるんですけど。
東野幸治:うん、うん。
又吉直樹:その中に、もっと繊細な何かがあるっていうことを、分からすために急に「ここ、そんな説明いらんやろ」っていうところを、めっちゃ使って書いたりするんですよ。
東野幸治:うん。
又吉直樹:…昔の人、みんな『人間失格』は麻疹みたいなもんで、若い頃読むけど大人になったら読めたもんじゃないって言うけど。ちゃんと読んだら、絶対1回で中学生でこの小説を1回で読み切れた奴がいたとしたら、ど天才です。絶対無理です。
東野幸治:理解でけへん、と。100回かかんねんって。
鰻和弘:へぇ。
又吉直樹:たまに、酒場で絡まれるんすよ。「太宰好き?本好き言うてて、『人間失格』か?」「あ、はいはい。どう読まれたんですか?」って言って、負けたことないです、今まで。
東野幸治:はっはっはっ(笑)
又吉直樹:「いやいや、そうじゃないんですよ」って。
東野幸治:凄い怖かったわ(笑)俺の知らん又吉出てきた(笑)
鰻和弘:今、凄い顔してましたよ(笑)
又吉直樹:やっぱり?(笑)そこだけは(笑)


