2025年12月10日放送のニッポン放送系のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週水 27:00-28:30)にて、タレントのマツコ・デラックスが、「史上最高のオファー」と思われた『TVチャンピオン』からの仕事依頼を断った理由について語っていた。
佐久間宣行:テレビ東京だったからってのが大きいですよ。僕もほら、リハックやってる高橋も昔、最初の話に戻るけど、マツコさんと番組やるとか関係なしに飯食ってた時期が1回か2回あるんですよね。
マツコ・デラックス:そう、そう。だからあれなんで高橋ともなんで知り合ったんだか覚えてないんだけど。
佐久間宣行:まぁ、浜谷が多分、マツコさんと飯食うことになって。
マツコ・デラックス:浜谷経由か。
佐久間宣行:飯食うことになって。
マツコ・デラックス:で、浜谷に聞いたのよ。だから浜谷と「ご飯食べようか」ってなって。「今、テレ東で浜谷が面白いと思ってる人って誰なの?」って言ったら、高橋と佐久間ちゃんの名前が出てきて。
佐久間宣行:そうです。
マツコ・デラックス:「じゃあ、みんなでご飯食べようよ」って言って。
佐久間宣行:そう。
マツコ・デラックス:でも、その頃はさ、だから私「あ、そうなんだな」と思ったんだけど、イケイケの頃よ、二人とも。
佐久間宣行:ふふ(笑)
マツコ・デラックス:今はもう、生活の安定のために仕事してます、みたいね。
佐久間宣行:はっはっはっ(笑)
マツコ・デラックス:なんかもう、「老後のために資金貯めてます」みたいな、ああいう仕事の仕方を二人ともしてませんでしたよ。
佐久間宣行:ふふ(笑)まぁ、だからテレビ東京にいて、まだ30代の頃に。
マツコ・デラックス:テレ東がさ、もちろんテレ東が面白い番組を作ってたっていうのもあるし、ちょっと今のオールドメディアみたいな流れが始まったぐらいで。
佐久間宣行:そうですね、うん。
マツコ・デラックス:判官びいきじゃないけど、テレ東ってものがテレビの救世度のような時期があったのよ。
佐久間宣行:はい。
マツコ・デラックス:そのタイミングで、 しかもその勢いが凄いテレ東を支えてた人たちだから。
佐久間宣行:若手ディレクターでね。
マツコ・デラックス:そう。全然、声かけなかったな!
佐久間宣行:はっはっはっ(笑)
マツコ・デラックス:全然、何の声もかかんねぇから。いや、いいよ。別に仕事が欲しくて飯食ったわけじゃねぇけど。
佐久間宣行:はっはっはっ(笑)
マツコ・デラックス:飯の誘いすらなくなるっていうね。
佐久間宣行:俺はマツコさんと覚えてんのは、マツコさんと飯食った後、最後にメールしたのが「アンジュルムの新曲いいですよね」みたいな(笑)
マツコ・デラックス:ハロプロ好きだから(笑)そういうメールもだからハロプロ好きとしては嬉しいんですけど、「え?」っていう。なんか「ないんだ」っていうね。
佐久間宣行:うん。
マツコ・デラックス:あ、だから、その時に思ったのは、もちろんそんな悪意はなかったと思うのよ、みんな高橋も。
佐久間宣行:はい。
マツコ・デラックス:まぁ、浜谷にはドラマ行っちゃったけどさ。そっか。だからなんかこうやって会って、ダラダラ、ダラダラ喋ったりしてる分には、会いたいと思ってくれるし、楽しいと思ってくれてるんだろうけど。
佐久間宣行:はい。
マツコ・デラックス:いざ自分が番組をやる。しかもちょっと尖ったものをね、 二人ともやろうとしてた時に、あの時点で既に私はもう尖ってなかったんだなっていう。
佐久間宣行:ああ、いやそれはそんなことないと思いますね。
マツコ・デラックス:いや、尖ってはもうなかったのよ。
佐久間宣行:はっはっはっ(笑)まぁね、ど真ん中にもう行ってましたね、あの時特に。
マツコ・デラックス:不本意なんだけど、私も自分で反省をしてるところは、真ん中には行きたくなかったけど、自分である程度なんかオチ要員になるのもやだなと思ったから。されやすいじゃない、芸人さんのひな壇とか座ってれば、最後とりあえず私に振ってさ、ちょっとウェーってやればなんか、みんなからツッコまれてCMに行けるじゃない。
佐久間宣行:はい、はい。
マツコ・デラックス:だから、そういう思いとかもしてて、「あ、これはこのままだと、ずっとこれが定位置になってしまうな」と思ったから。
佐久間宣行:はい。
マツコ・デラックス:『TVチャンピオン』からさ、私、今でも忘れないんだけど。史上最高のオファーだと思ってんのね。
佐久間宣行:うん。
マツコ・デラックス:家具職人選手権をやります、と。で、なんで私が家具職人選手権に呼ばれるんだろうと思ったら、その審査員として入ってほしいって言うんだけど、審査方法が、「完成した椅子に座る」っていう。
佐久間宣行:ああ、凄い。センスある。
マツコ・デラックス:素晴らしい。素晴らしいのよ。だから私としてはやりたいんだけど、それまでだからご挨拶で一通り、いろんな芸人さんの番組とかひな壇とか回らせていただいた上でそれが来て、「あ、これをやってしまったら私はもう完全にこれになってしまう」っていう。
佐久間宣行:完全なオチ要員になってしまうっていう。
マツコ・デラックス:そう。で、キャラでやる実力もなかったし、ダラダラ、ダラダラ喋ることだけだから、私の特技は。
佐久間宣行:うん。
マツコ・デラックス:それをずっとやり続けるのも、多分私の中に能力がないなぁと思って。
佐久間宣行:いや、それは本当凄い判断だと思います。だから、それで思うことをお笑いと違うこと言い始めたってことですね?
マツコ・デラックス:そう、そう。もちろんだから芸人さんじゃないから、お笑いをやろうとは思ってないし、おこがましいし、それはやるつもりなかったんだけど。一応その2丁目のね闇組織みたいなところにずっといて。
佐久間宣行:うん(笑)
マツコ・デラックス:アンダーグラウンドなおしゃべりはずっとしてきたので。おしゃべりに自信がなかったわけではなかったから。そういえば昔、大橋巨泉さんとか 何やってるかわかんなかったけど、テレビ出てたよなって。そういう人いっぱいいたじゃない。
佐久間宣行:そうですね。
マツコ・デラックス:藤本義一さんとか。「ああ、またそれやればいいのか」と思って。


