2025年11月9日放送のBSよしもとの番組『東野山里のインプット』にて、お笑い芸人・東野幸治が、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTが解散発表直後に『Mステ』で急遽もう1曲披露することになったことに「神様がそのステージ用意したんやね」と語っていた。
遠山大輔:2003年の6月の話でして。
東野幸治:うん。
遠山大輔:解散する5ヶ月前に…
東野幸治:ごめんなさい。そもそも、解散の理由とかどういうことなの?
遠山大輔:まぁ、明言はされてないんですけども。でも、僕が感じるには、やりたい音楽が多分、色々生まれてきて。それの多分行き違いとかが、多分あったはずな気がします。
東野幸治:こういうアルバム作りたいけど、こいつはこういう音楽、レコード会社はこういう音楽ってなって。
遠山大輔:はい。
東野幸治:もう、そろそろ潮時かなってことで解散ってこと?
遠山大輔:楽器、ギターとベースとドラムのみだったんですけども、最後のアルバムではピアノが音があったりとか、曲も結構ジャズっぽい曲が入ってきたりとか。
東野幸治:ああ。
遠山大輔:多分、これ憶測ですけど、ギターのアベフトシがあんだけ、もうワーッてなる人が、解散する1年前、ライブ見た時に、急になんかこう覇気がなくなっちゃったように俺は見えて。
東野幸治:へぇ。
遠山大輔:初めてミッシェルのライブ見て、「あれ?なんか全然今日来なかったわ…」って思ったのが、解散の1年前だったんですよ。
山里亮太:へぇ。
遠山大輔:で、「何かおかしいぞ?」って感じた1年後に解散するんですけど。で、そっからアベフトシが結構、棒立ちでずっと弾くようになっちゃって。
東野幸治:うん、うん。
遠山大輔:それまでジャンプしたり、ドラムのキュウちゃんに「早くカウント行け!」って、自分から煽ったりとかするんですけど、基本的にはもそんなに動きなく。で、当時のまさにロッキンオンのインタビュアがそれ指摘してて。
東野幸治:うん。
遠山大輔:「最近なんか元気ないですけど、どうされたんですか?」っつったら、アベフトシが「いや、単純に年取ったからじゃない(笑)」って言ってたんですけども、多分、真意は別にあったはずで、それ表に言うのは多分美学的に反すると思ってて。
東野幸治:なるほどね。内々の話やし。
遠山大輔:はい。
東野幸治:どこまで喋っていいかわからへんし。言えないっていうことで、ちょっと年取ったんじゃないって言ってたけど。明らかにパフォーマンスが全然変わってたんや。
遠山大輔:今までと全然違うなと思って。で、2003年になり、当然ツアーも行われていて、僕もそれ見に行ってたんですけども。
東野幸治:うん。
遠山大輔:で、ミニアルバムが『SABRINA NO HEAVEN』っていう、多分そのプロモーションでこの『Mステ』生放送に。
東野幸治:『Mステ』とか出るのは珍しいの?
遠山大輔:あ、でもその前も『HEY!HEY!HEY!』に出たりとか。
東野幸治:ああ。
遠山大輔:音楽業界にも、テレビ業界にもたくさんそのファンがいたんで。
東野幸治:なるほど、出てくださいよって。
遠山大輔:NHKのポップジャムとか出てたり。
東野幸治:紅白まではいかないでしょ?
遠山大輔:そこまでは出てないですね。でも、生演奏はマストで。『Mステ』も生演奏です。
東野幸治:うん。
遠山大輔:で、曲を披露して。『デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ』っていう格好曲なんですけど。で、途中でt.A.T.uですね。
東野幸治:ああ!t.A.T.uの時に?
遠山大輔:ロシアのデュオの女の子がいる日なんですよ。
東野幸治:ツイてるよねぇ。
遠山大輔:はっはっはっ(笑)
東野幸治:なんかやっぱ巡り合わせというか。やっぱこう神様がそのステージ用意したんやね。
遠山大輔:で、リハーサル当然朝からずっとびっちりやって、順番通り。もちろん曲順も決まってますし。で、生放送どんどん進んでく中で、どうやらなんかみんなソワソワしてるのはすごい伝わってたんですよ。
東野幸治:うん。
遠山大輔:タモさんに「チバさんどうでした?」って言われて、「どうって言われてもね、順番もちょっと変わっちゃったしね」みたいな。で、会場もなんかウケる。どうやらt.A.T.uが、楽屋から出てこないと。
東野幸治:うん。
遠山大輔:歌わねぇと言ってる、と。
東野幸治:来たけど、出てこうへん、歌わへんって言ってる。それのだから現場は慌ててるわけや。
遠山大輔:で、タモさんは生放送も百戦錬磨の方ですし、楽しんでたらしいんですけども、カメラに向かって「t.A.T.u、今からまだ間に合うから。出てきたらまだ歌えるぞ。楽屋から出てきなさい、テレビ見てるんなら」って呼びかけてまたウケたり。
東野幸治:ああ、タモさん?テンション上がってんねや(笑)
遠山大輔:はい。で、後ろのリップスライムとかV6とかもみんなもなんか手叩いて笑ってる、みたいな。みんなで共有してる状態。で、色々CMまた挟んで。でも、どうしても尺余っちゃう。
東野幸治:余っちゃう、生放送。
遠山大輔:で、残り4分の生放送尺余る、どうするってなったら。
東野幸治:あら。
遠山大輔:リハーサルの時に、ミッシェルの誰かが「t.A.T.u今日いるんでしょ」っつって。その時、もう世界各国のテレビとかイベントをドタキャンして回ってたらしいんで(笑)「ここでもこうなるかもしれなかったら、その時俺らやるよ」って冗談で言ってくれてたらしいんです。
東野幸治:へぇ、そうなんや。
遠山大輔:それをCM中にスタッフが「そうだ!」って言って、ミッシェルのところに走っていって。「実はこういうことで…もう1曲お願いできますか?」ってなったら、ミッシェルが「え?尺どれぐらいっすか?」「4分です」「分かりました」っつって、演奏が決まったんです。


