2024年8月3日放送のTOKYO FMのラジオ番組『川島明 そもそもの話』(毎週土 17:00-17:55)にて、お笑いコンビ・麒麟の川島明が、M-1グランプリが創設された2001年の時点では劇場全体で「まぁ、でも我々は関係ないか」という空気だったと告白していた。
川島明:第一回M-1グランプリっていうのが、2001年になるわけです。
小杉竜一:そう。
川島明:だからその時、劇場でもまぁチュートリアルさんとかフットボールアワーさんとかね。
小杉竜一:うん。
川島明:もちろんブラックマヨネーズさん、キングコング、そして劇場の超えたところに中川家さんとかがいて。
小杉竜一:うん。
川島明:なんだ、と2001年に。急にM-1グランプリって始まります。
小杉竜一:うん。
川島明:「紳助さんが作ったらしいで。1000万もらえるらしいで」「まぁ、でも我々は関係ないか」みたいな空気なんですよ、劇場っていうのはね。
小杉竜一:うん。
川島明:で、蓋開けてみたら、まぁbaseよしもとという劇場から、もちろんキングコングも、チュートリアルさんも、フットボールアワーさんも。ほんで、我々が全く無名な麒麟っていうのがそこに選ばれ。
小杉竜一:それよ。その時マジで、まず第一回のM-1グランプリがもうかなりのターニングポイントやけど、俺たちの人生の中で。
川島明:もちろん。
小杉竜一:俺たち、「なんやねん、この大会」って、半信半疑やって。
川島明:みんなそうなんですよ。
小杉竜一:え?川島もそうやった?
川島明:だって僕らなんかもっと下ですから。「なんで2000円とられんの?」っていう。
小杉竜一:お金払ったからね。今までそんなことなかったから。
川島明:相方と1000円ずつ出して、「なんじゃこれ」みたいな。
小杉竜一:ほんで、「どうせ誰々のための大会や」とか。
川島明:そう、そう。
小杉竜一:言ってた?
川島明:言ってました。中川家さんか、東で言うたらDonDokoDonさん。
小杉竜一:そう。DonDokoDonさんとか、そんなんやろ、みたいな。
川島明:ますだおかださん、ハリガネロックさんとかもいるし。「まぁでも、三回戦までいけたらいいんじゃない?」って我々の世代では言ってました。
小杉竜一:あ、同じ感じやった。俺らもそんな感じで。「どうせ噛ませ犬みたいな感じやねんからなぁ」って。そこに目を向けたくないから、悪態をつくじゃないけど、二人でなんやかんや言うてて、いざ決勝見たら、ついこの間まで…それも三軍イベントの頃やん、baseよしもとの。
川島明:そう、そう。
小杉竜一:ガブンチョライブっていう。
川島明:はい。
小杉竜一:その時のメンバーが、チュートリアル、フットボールアワー、麒麟って出て。
川島明:はい。
小杉竜一:「ウソやろ…ウケなんよ、頼む頼む…ウケてる、ウケてる、ヤバイヤバイ」って。チュートリアルあるだけ変な感じやって、「やったやった」って(笑)
川島明:はっはっはっ(笑)
小杉竜一:「松本さん50点、やった、やった」って思いながら見ててさ(笑)
川島明:一気に現実に戻されて。
小杉竜一:M-1が本当にガチで夢のある大会っていうのを体現してたのは、麒麟やと思うねん、ホンマに。
川島明:まぁだから素人から行ってますからね、ほぼ。
小杉竜一:全く知らん人間がバチーンってウケて。一夜にして変わるっていう。
川島明:はい。
小杉竜一:今でも吉田がよく言うけど、前まで麒麟とかと営業行ったら、まだ俺ら先輩でちょっと有名やったから。
川島明:うん。
小杉竜一:お客さんは麒麟が見たい。でも、お客さんは麒麟が見たい。でも、キャリア上俺たちトリ。その気まずさたるや。
川島明:うん。
小杉竜一:しかも吉田は田村を可愛がってた。ほんなら、一夜にしてもう態度も違う。「奢った分、金額返せ」って言うとったで、アイツ。
川島明:言ってました(笑)「もう奢らへん」って言ってましたね。
小杉竜一:「ああ、ちょっとこれ言い訳でけへんな」と思った。