2024年6月7日放送のABCラジオの番組『東野幸治のホンモノラジオ』(毎週金25:00-26:00)にて、お笑い芸人・東野幸治が、ザ・パンチがM-1決勝に進出するまでの紆余曲折に驚いていた。
東野幸治:M-1で「死んでー」ってツッコミで。緊張の中、あんま跳ねなかった。で、苦節10何年あって、今回、THE SECOND。時代、時代に合ったツッコミのフレーズも変えて、新生ザ・パンチになって2位になったって、めちゃめちゃいい話じゃないですか。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、そこしか知らなかったけど、ノブコブの吉村に聞いたら、2個先輩で直属で、ずっと一緒にやってたんですって。
渡辺鐘:うん。
東野幸治:渋谷公園通り劇場の中期から後期ぐらい。
渡辺鐘:うん。
東野幸治:閉鎖するまでの間。だから、今田さんが『うらりんご』っていう関東ローカルの夕方の番組をやってて。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、僕も出てて、ナインティナインも出てて。その後、渋谷公園通り劇場で、ガレッジセールとかが中心でやってたんです。ジャリズムはその時、出てた?
渡辺鐘:かすかに。
東野幸治:かすかでしょ。で、どんどん、どんどん客も少なくなって。なんとなく、アカンにおいがしてきてる時代にザ・パンチとか、ガリットチュウとか、ノブシコブシがいてて。で、なんとかガレッジセールさんが逃げ出した、みたいな。
渡辺鐘:はっはっはっ(笑)
東野幸治:で、その時に何やってたんって言ったら、もうネタも誰もせぇへんし、だから言うたらたけし軍団のガンバルマンの素人がやってるみたいなことばっかりしてて。
渡辺鐘:うん。
東野幸治:で、飲みに行っても同じようなことをやって、聞いて一番笑ったのは、居酒屋で飲みに行って、メンチカツを注文するんですって。ほんなら、ガリットチュウの福ちゃんが、たわし代わりにザ・パンチ浜崎の顔をこするっていう。
渡辺鐘:うん。
東野幸治:で、「痛い、痛い」って言うて、死ぬほど笑ってるような2年間やってんって(笑)
渡辺鐘:迷い込んだなぁ。
東野幸治:ホンマに。「そんなことやってたん?」みたいな。で、言える範囲でそれですけど、もっと言われへんようなことをやってて。「そっからどうやってザ・パンチ、M-1の決勝まで行ったの?」って。
渡辺鐘:うん。
東野幸治:どうやって這い上がってきたって言ったら、まず閉館になって、銀座七丁目に行かされるっていうか、そこしかないから行く。
渡辺鐘:うん。
東野幸治:ほんなら、銀座七丁目では、ロンブーとかココリコとか、極楽とか。キラキラした人らがいてる中、渋谷公園通り劇場のヨゴレ集団が来て、当事者ではそんな印象ないけど、客観的に聞いたらお笑いイジメですよ。
渡辺鐘:ほう。
東野幸治:だから、銀座の人気者の芸人が楽屋来て、渋谷の芸人が隅の方で着替えてたら、「なんかここ、渋谷臭いな」とか言われて(笑)
渡辺鐘:ほう(笑)
東野幸治:で、銀座の劇場ではそういうヨゴレゲームでけへんからって、その時の支配人かな、吉本のマネージャーかしらんけど。
渡辺鐘:うん。
東野幸治:中川家のM-1の決勝のネタ、それをDVDに焼いて全員渋谷のクソ芸人に配って、「まず君たち、これ完コピしなさい」って。
渡辺鐘:NSCか(笑)
東野幸治:NSCかよ(笑)で、みんな文字起こしして、メンチカツをたわし代わりにしてたような奴らが、東京の人間やから、関西弁の語尾だけ変えて、中川家さんのネタを完コピして(笑)
渡辺鐘:ふふ(笑)
東野幸治:社員さん、劇場の人らの前で完コピして、ほんで「うん」って言われて(笑)
渡辺鐘:何が「うん」やねん(笑)
東野幸治:分からん(笑)まず、笑いの基本をやりなさい、と。
渡辺鐘:ほう。
東野幸治:そんな訳の分からんリアクションよりも、笑いの基本をしなさい、と。
渡辺鐘:うん。
東野幸治:お醤油を肛門に突っ込んでる場合じゃない(笑)
渡辺鐘:はっはっはっ(笑)
東野幸治:で、そっから始まってんって。そっから漫才やって、客前でやってウケて、試行錯誤しながらやっていって、ウケる感じだけ残していったら、結果的に面白くなって、M-1で決勝に。
渡辺鐘:へぇ。
東野幸治:だから最初、中川家の完コピから始まって、よう「死んでー」とか(笑)「砂漠でラクダに逃げられてー」とか、ようそこまでステップアップしたなって思って。