2024年4月3日放送のテレビ朝日系列の番組『バズマンTV』にて、お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルが、衝撃的過ぎるラストを迎える『シグルイ』をおすすめしていた。
野田クリスタル:『シグルイ』ですね。もちろん、最初読んだ時は、武士と武士の戦いみたいなものから始まる、壮大な物語として読んでたんですけども。
安藤なつ:うん。
野田クリスタル:主人公は、片腕の剣士・藤木源之助。そしてそのライバルが盲目の剣士・伊良子清玄。
安藤なつ:うん。
野田クリスタル:この漫画の面白いところはですね、最初の第一話が、最終話に繋がる。
安藤なつ:へぇ。
野田クリスタル:この漫画の最終ストーリは、藤木源之助と伊良子清玄の戦い。決着が最終話に繋がるんで…これ、恋愛模様から見ますと、非常に複雑で。
安藤なつ:はい。
野田クリスタル:御前試合の前に、(虎眼の一人娘である)岩本三重は、「清玄を倒してくれたら、一緒になりましょう」と。で、源之助も三重のことが好きだ、と。
安藤なつ:うん。
野田クリスタル:結果的にですよ、この『シグルイ』、清玄が負けるんです。
安藤なつ:へぇ。
野田クリスタル:で、源之助は目的を達成したわけですね。
宮田俊哉:はい。
野田クリスタル:で、清玄を殺して欲しいと思った三重も目的を達成した。これでハッピーエンドになるんじゃないかと思ったんですね。
安藤なつ:はい。
野田クリスタル:そしたら、ヤベェ奴がいるんですよ、徳川忠長っていう。そいつが、清玄の首を斬り落とせ、と。でも、源之助はそれを望んでない。正々堂々と戦って、首を斬り落としたくない、と。
安藤なつ:うん。
野田クリスタル:でも、ヤベェ奴だから。従わないと自分も殺されるという恐怖で、斬り落とすんです。で、絶望した源之助、ライバルだけれども、同じ道場だったし、切磋琢磨してきたし。
安藤なつ:うん。
野田クリスタル:こんな目に遭うべき人間ではない、と。でも言いなりになって斬った自分にも絶望している。それで全てを奪われたと思ったら、もう一個なくなってたんです。
安藤なつ:ん?
野田クリスタル:清玄を倒せたなら、三重は源之助と結ばれるという約束だったんですけど、この三重、自害していたんです。
安藤なつ:え?なんで?
野田クリスタル:これは、説明なくこの『シグルイ』は終わります。なぜ自害していたのか。これは多分、女子にしか分からないかもしれない。
宮田俊哉:ああ。
安藤なつ:多分、「殺して」とは言ってたけども、殺したいぐらい好きだったっていうことなんじゃないですか。
住田紗里:「お前を殺して、私も死ぬ」みたいなシーンってあるじゃないですか。あの心理なんじゃないですか?
野田クリスタル:心中に近いってことですか。
安藤なつ:みたいな。
野田クリスタル:清玄、凄いヤリチンなんですよ。
安藤なつ:ああ。
野田クリスタル:色んな女性と遊んでる、すげぇイヤな奴なんですよ。それを心中してでも好きであり続けた自分の好きな人っていう状態。
宮田俊哉:辛すぎる。
野田クリスタル:マジでこれ、心がキュッとなって。本当ダメなんですよ、これ。