2023年4月28日放送のABCラジオの番組『東野幸治のホンモノラジオ』(毎週金25:00-26:00)にて、お笑い芸人・東野幸治が、次女が「クレームがあります」「滝に打たれてください」とLINEを送ってきたことで驚いたと語っていた。
東野幸治:下の娘から、LINEがきてて。「なんや久しぶりに」って思ったら、「クレームがあります」みたいな。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:なんや、クレームって、みたいな。で、電話かかってきたけど、出られへんかって。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、その次のところ、LINEやから。「クレームがあります」と。で、電話かかってきて、俺出られへん。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:その次、「滝に打たれてください」って(笑)
渡辺鐘:ほう。
東野幸治:「え?」って(笑)俺、滝に打たれた方がいいと思います、みたいになって(笑)「なんやこれ、滝に打たれた方がええ」って(笑)親つかまえて、子供が(笑)
渡辺鐘:はい(笑)
東野幸治:「滝に打たれた方がええ」って、どういうことやって思って。で、電話して。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、聞いたら、今から10年前、『風立ちぬ』ってアニメがあって、宮崎駿さんの。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、それどんな映画かって言うと、ゼロ戦を作った人のモデルで。その人の青年時代から、関東大震災があって。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:戦争に日本が突入していく、飛行機作りが好き。で、どんどん、どんどん人を殺すゼロ戦みたいなのを作って、発注がきて、葛藤しちゃう、みたいな映画を淡々と2時間ぐらいのパッケージにした。大人が楽しむアニメ、みたいな感じだったんですよ。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、それで庵野さん。『シン・仮面ライダー』『シン・ウルトラマン』『シン・ゴジラ』の庵野さんが、宮崎駿さんのNHKのドキュメンタリー見てたら、主役の人の声が見当たらない。今までいるアニメ声優でもダメだ、俳優でもダメだ。どうしよう、こうしようってギリギリまで迷った時に、「もしかしてアイツが?」って。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、白羽の矢が立ったのが、庵野さんなんですよ。俺も見ながら「なんでやねん」とか思いながら。あの頃、早く『シン・エヴァンゲリオン』早く作ってくれって時に、声優デビューするんですよ。
渡辺鐘:ふふ(笑)
東野幸治:「ふざけんなよ」って(笑)
渡辺鐘:はっはっはっ(笑)
東野幸治:庵野フリークからすると、「なんでやねん」って(笑)そんなべつに、抑揚ある感じでもない、朴訥とした喋り方の庵野監督が「え?『風立ちぬ』の声優?絶対断るわ」って思ったら、引き受けるんですよ。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:「なんでやねん」って(笑)『シン・エヴァンゲリオン』描いてくれ、と。こちとら何年待ってんねんって気持ちなんですよ。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、こっちは庵野フリークですから、公開と同時に見に行ったんですよ。長女と見に行ったんかな。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、下の子がまだ早いなって思って。中学生ぐらいだったんかな。意味分からんし、タイミングも合わへんかったんかな。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、帰ってきて、「どうだったの?」「面白かったの?」って言って、ちょっと話、ややこしいじゃないですか、戦争とかね。
渡辺鐘:はい。
東野幸治:で、普通の親やったら、「日本の戦前・戦中・戦後、こういう歴史があって。そこでゼロ戦を作った人の話。飛行機作り好きだけど、それによって特攻隊じゃないけど、たくさんの命が亡くなった」っていうのをアニメにしてるって説明せなアカンけど、こっちも面倒くさいから。
渡辺鐘:あ?
東野幸治:ふふ(笑)日々の生活で、レギュラー番組で忙しいから、「どうだった?」って言われて、「庵野監督が主人公で、恋人ができる。そのキスシーンで、クチュクチュって、それが気持ち悪かってん…仕事行ってくるわ」みたいな感じで仕事行ったんですよ(笑)
渡辺鐘:はっはっはっ(笑)
東野幸治:で、子供からすると思春期や。そこでオジサンのクチュクチュ、気持ち悪いじゃないですか。「見んとこ」ってなって。それで10何年前終わったんですよ。
渡辺鐘:ほう、ほう。見えてきたぞ。
東野幸治:はっはっはっ(笑)