おぎやはぎのお二人は、小木博明さんはオリエンタルランドに入社し、矢作兼さんは海外事業部のある企業に入社したという経験があります。サラリーマンからお笑い芸人に転身したということもあり、そんな彼らの入社試験の面接に合格する秘訣トークをまとめてみました。
「東京ディズニーランド」のオリエンタルランドに入社した小木
矢作兼:入社式、出たことないでしょ?
小木博明:俺なんか、出てると思うんだけど、覚えてないんだよなぁ。オリエンタルランドとか。
矢作兼:オリエンタルランドとか、入社式ありそうだよね。
小木博明:あった気もするな。ミッキーマウスとかいた気がするな。
矢作兼:へぇ。それ、新卒で入ってるの?
小木博明:うん、新卒。
矢作兼:あぁ、じゃああるんじゃない?
小木博明:でも、全然覚えてないんだよなぁ。
矢作兼:お前、やっぱり凄いよね。オリエンタルランドに就職って、結構、倍率高いよ。
小木博明:今となってはね。でも、俺らの時はそうでもないんだよ。だいたい、100何倍。
矢作兼:腹立つなぁ(笑)
小木博明:100何人に1人って。
矢作兼:ふふ(笑)
小木博明:もっと、今は凄いんじゃない?たかが100倍だから。
矢作兼:本当に性格悪いヤツがそういうんだよ(笑)俺らの同じ事務所に、元宝塚の遼河はるひっていうのがいるんだけど、アイツも本当に性格悪いの(笑)あの女。だから必ず言うの。「私が宝塚入ったときって、たしか一番倍率高いんですよね…まぁまぁ、それは良いんですけど」とか(笑)
小木博明:はっはっはっ(笑)宝塚は凄いだろうな(笑)
おぎやはぎ小木、「ディズニーランド」のオリエンタルランドに新卒入社していた
小木、オリエンタルランドの幹部候補生だった
小木博明:俺が入った時は、ディズニーシーの幹部候補生として入ってるからね。
矢作兼:ウソ?!
小木博明:そうよ。
矢作兼:小木?お前、ディズニーシーの幹部候補生なの?
小木博明:そうだよ。そういう肩書で入って。
矢作兼:カッコイイ(笑)
小木博明:全然できなかったんだよ。
矢作兼:え、何が?仕事が?
小木博明:ふふ(笑)仕事もできなかったけど(笑)ディズニーシーが、なかなかできないんだよ。入ったのに。
矢作兼:だって、小木が入ってた時なんて、20歳くらいの時だよ。
小木博明:そうね、20歳ちょっとで。その時は、もっと早めにできるはずだったんよ。
矢作兼:だってさ、30歳の時にできてんだから、小木が入った時が20歳だから、10年後だよ。
小木博明:そう。入った時は、5年とかそのへんだったの。それがなんか…
矢作兼:延びちゃったの?
小木博明:延びて、色んな問題があったんだろうね。分かんないけど。
矢作兼:うん。
小木博明:延びちゃって、待ってらんねぇと思って辞めたの。
矢作兼:ふふ(笑)ディズニーシーできねぇから?(笑)
小木博明:そう、全然できないから(笑)
矢作兼:ディズニーシーの幹部候補生で入ったのに?
小木博明:そうよ。全然できないんだからさ。それを覚えてるんだよ。
矢作兼:スゲェな、でも。小木が、ディズニーシーの幹部候補生になってたって(笑)
小木博明:ふふ(笑)まぁ、新しくできるところだから、結構、誰でもなれるような感じだったのかもしれないけど。
矢作兼:そうか。
おぎやはぎ小木、ディズニーシーの幹部候補生としてオリエンタルランドに入社したと告白「完成が待てずに辞めた」
海外事業部のある企業に入社した矢作
矢作兼:俺は四谷の会社に行って。いきなり行って、席があって。「矢作くんの席はここだよ」「よろしくお願いします」って。
小木博明:へぇ。
矢作兼:それで、ぼーっとしてたら、「これ訳しておいて」って言われて、大きなホテルにあるランドリーの機械の説明書の翻訳をやって、って言われて。俺の会社は、ホテルに資材を輸出する会社だから。大きいものだと、ボイラーとか輸出するから。その英語の説明書を、「訳しておいて」って言われて。
小木博明:ふふ(笑)行った日にね。
矢作兼:俺、英語できるって嘘ついて入ってるから(おぎやはぎが語る「面接試験に合格する秘訣」)。
小木博明:そうだね(笑)
矢作兼:「はーい」って言って、その日は1日、9時から5時半までずっとそれ訳してたよ。
小木博明:全然、進まないでしょ?
矢作兼:1ページね。
小木博明:ふふ(笑)
矢作兼:できるわけないよ、そんなの(笑)
小木博明:嘘ついてんだから(笑)
おぎやはぎ小木、「ディズニーランド」のオリエンタルランドに新卒入社していた
「面接官の欲しているものはなにか?」という視点
矢作兼:面接で印象が良い受け答えなんて、実は俺らは得意だよ。俺たちは面接がスゴイ得意なんだから。
小木博明:まぁね、面接でここまでやってきた、みたいなもんだから。
矢作兼:ふっふっふ(笑)まずもう、サラリーマン時代なんてのはね。小木は、スゴイ倍率の高い会社、ことごとく受かってるんだよ。
小木博明:そうなんですよ。全然落ちないんですよ。
矢作兼:そうなんだよ。高卒で。
小木博明:全然落ちないんだから。コツはね、面接官を見て、「何を欲しがってるのか」っていうのを、すぐに見抜くんですよ。
矢作兼:小木はね、欲しがってるのを見てるんだよね。小木は旅行会社にいたんだよ。最近は、海外志向が乏しいなんて言われて、留学者数が毎年減っているらしいじゃない。
小木博明:そうだよね、今はね。
矢作兼:俺たちの時代って、海外で働きたいって人が多かったじゃない。
小木博明:それが夢でしたよ。
矢作兼:それで、小木が就職情報誌で見つけたんだよね、「ハワイ勤務」っていう旅行会社を。
小木博明:そう。
矢作兼:そりゃあもう、倍率がメチャクチャ高いですよ。1人しかとらないんだから。
小木博明:倍率、百何十倍ですよ。
矢作兼:だよね。
小木博明:百何十人受けて、1人ですから。
矢作兼:どうやって受かったの?教えてやれよ。
小木博明:それは、面接官を見るのよ。「この人は体育会系だな」って分かるような、そんな感じすぐに分かるじゃん。
矢作兼:大体分かるね、感じでね。
小木博明:ガタイとかで。それを見抜いたらすぐに、こっちもサッカーをやってたから、サッカーの話をして。
矢作兼:はいはい。
小木博明:そうすると、「僕も、ラグビーしてたんですよ」って言われれば、話が繋がるわけですよ。
矢作兼:うん、うん。
小木博明:そうすると、向こうが怪我のこととかを言いだして。「ラグビーで膝を怪我して…」って。
矢作兼:うん。
小木博明:「それから、膝が硬くなって、営業とか歩き回るときは大変だよ。…小木くんは、サッカーをやってきて、体力には自信あるのかね?」って訊かれるのよ。そこはみんな、体力に自信あるっていうでしょ。
矢作兼:自信があります、体力だったら任せてくださいって言うよね。
小木博明:それはまぁ言った上で、もう一つ何かスパイスみたいな、アピールポイントが欲しいじゃん。
矢作兼:アピールポイントね。
小木博明:「この人、膝を痛めてるのか…そこを言った方が良いな」って思って。そこで俺が言ったのが、「僕は、膝の柔らかさは誰にも負けません」って言って。
矢作兼:はっはっは(笑)たしかに、スポーツやってた人は、一番認めるところだからね。膝の柔らかさね。
小木博明:その人が膝を痛めてる分、膝が柔らかいってことは、スゴイ入ってくるわけだよね。
矢作兼:うん、うん。
小木博明:膝が柔らかいと、怪我しにくいんですよ。
矢作兼:一番大事だから。
小木博明:そうなの。そこで気に入られて。
矢作兼:膝の柔らかさアピールね。
小木博明:それで受かったの。
矢作兼:膝の柔らかさをアピールする人は、一人もいなかったんだろうね。
小木博明:そうだろうね。
矢作兼:相手を見ることね。
小木博明:そう。まず見て、何を欲しがってるかっていうことね。
矢作兼:面接はそこだね。
小木博明:あと、面接官に無いものね。それがこっちにはあるってアピールすることね。無いものがあるってことは、それだけ魅力があるってことだから。
矢作兼:なるほど。相手によって変えていく、という。その人を見てね。
おぎやはぎ小木、名だたる企業の入社試験をくぐり抜けた経験から「面接試験に合格する秘訣」を語る「面接官の欲してるものを見抜く」
ハッタリも大事
矢作兼:あとは、ハッタリ大事だね。
小木博明:そう。全部、ハッタリ。嘘でも良いんだから。嘘で良いって言って良いのかは分からないけど(笑)
矢作兼:嘘つこうが、入ったもん勝ちだからね。
小木博明:そう。
矢作兼:俺が入ったときもそうだから。俺は海外事業部ですから。
小木博明:花形ですから。
矢作兼:その会社の海外事業部の人員を急に1人採用するってなって。俺は高卒で行って。海外事業部だから、語学力のことを訊かれるけど、もうハッキリ言い放ったからね。「僕から英語をとったら何も残りません」って。
小木博明:はっはっは(笑)。
矢作兼:そしたら、クスって笑って。それで合格ですよ。
小木博明:ちょっと、笑わせることも大事だよね。俺も膝のことを言ったとき、ちょっと笑ったもん。
矢作兼:「英語、大丈夫です」くらいじゃダメなの。「英語をとったら、何も残りません」ぐらい言わないと。
小木博明:そのくらい言わないとダメなんだよね。それで、結局、受かった後、バレるわけじゃん。
矢作兼:バレる。バレる。
小木博明:そこで向こうは?どんな感じなの?。
矢作兼:「全然、言ってたことと違うじゃないか」って言われて。その時は、「てへへっ(笑)」って言って。
小木博明:そうすれば、向こうも笑うよね。
矢作兼:向こうも分かってるよ。だから、面接で一番大事なのは、ハッタリですね。
おぎやはぎ小木、名だたる企業の入社試験をくぐり抜けた経験から「面接試験に合格する秘訣」を語る「面接官の欲してるものを見抜く」
みうらじゅんの「面接試験=面接官の接待」説
東野幸治:みうらさんは、受験とかされたことは?
みうらじゅん:僕も、中学は私立でしたね。
東野幸治:京都ですよね?
みうらじゅん:京都です。
東野幸治:そこは、レベル的にはどうだったんですか?
みうらじゅん:全然、小学校の時から興味なかったんですけど、仏像に興味があったんで。
東野幸治:はい。
みうらじゅん:京都の仏教系の中学だったんで。面接の時に、校長先生が、やっぱり住職なんですね。
東野幸治:はい。
みうらじゅん:住職兼ねて、校長もやってて。仏像のトークを熱くしたら、「あなたを待っていました」っていう一言が出たんで、受かったなぁって思ったら、受かりました。
武井壮:はっはっはっ(笑)賢い。
松本人志:一芸入学ですね(笑)
みうらじゅん:そうです、そうです(笑)
東野幸治:凄いですね(笑)色んな生徒いるなかで、一番良いコメントを言って、校長先生を気持よくさせる。
みうらじゅん:そうですね。接待ですからね、基本は。
東野幸治:面接って、接待ですか?
みうらじゅん:接待ですよ。僕は、昔から1人で電通をやってたみたいなもんだから。
松本人志:はっはっはっ(笑)
みうらじゅん:営業も接待もやってたんで。プレゼンですよね。
東野幸治:凄い頭の良いお子さんだったんですね。面白くて…
みうらじゅん:面白くなかったですね。クラスでは全然人気なかったですね。