東野幸治、『爆弾魔の娘』の作者・梶原阿貴のことを芸人として「羨ましいなぁ」と思ってしまった理由

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2025年7月4日放送のABCラジオの番組『東野幸治のホンモノラジオ』(毎週金25:00-26:00)にて、お笑い芸人・東野幸治が、『爆弾魔の娘』の作者・梶原阿貴のことを芸人として「羨ましいなぁ」と思ってしまった理由について語っていた。

リスナーメール:ダディがSNSに『爆弾魔の娘』という書籍の写真をあげてましたが、他にもラジオで『爆弾魔の娘』の話をされていた方がいます。それが高田文夫先生です。

番組のオープニングで、まず高田文夫先生が、大学生の頃の学生運動の話から、新宿の交番での爆破事件の話になって、その後仕事が忙しくなった25歳の頃に、おまわりさんが家に来たとのことです。

「梶原、最近来たか?」「誰ですか?」「爆弾事件の犯人ですよ。あなた高校の頃仲良かったでしょ?」と言われて、高3の頃に一番仲が良く、演劇に進むと言っていた梶原が爆弾事件の犯人だと分かったそうです。

それから高校時代の思い出を話された後に、その梶原の娘の本が出たと『爆弾魔の娘』という本がいかに面白かったかという話になりました。そしてラジオ放送当日に手紙が届いていて、封を開けたら梶原からの手紙が60年ぶりに届いていて「娘が本を出したんでご一読できれば」と書いてあったそうです。

最後に高田先生が「長生きってするもんだな」と語られていたのが印象的でした。

東野幸治:っていうメールいただいたんですけど。いや、僕はプロインタビュアーの吉田豪さんが…なんか、『爆弾犯の娘』っていうのがちょっとSNSでおもろいってなって、買おうかなと思ったら、吉田豪さんがそれをちょっとチェックして、僕のフォローしていただいてるから。

渡辺鐘:はい。

東野幸治:LINEが来て。「これ、めちゃくちゃおもろい」と。だいぶ昔に、東京の方のアンダーグラウンドのトークライブで、吉田豪さんがめちゃめちゃおもろい話、テレビでできるような話をして大爆笑とって。で、高田文夫さんもそこにいてて。

渡辺鐘:はい。

東野幸治:「負けてられへん」ってなって、「俺の同級生で爆弾犯がいる」っていう。「仲良くて、家泊まりに来たことがある」って言ってウケてんけど。吉田豪さんその時、「負けず嫌いもほどがある」と。「こんな嘘までついてウケたいんか」って。

渡辺鐘:ふふ(笑)

東野幸治:と思ってたけど、実はあれほんまやったんですよ、と。これがおもろいんですよっていうのも、後押しあって、買わせていただいて。で、この梶原阿貴さんっていうのが、小学校高学年ぐらいからのお話で。

渡辺鐘:はい。

東野幸治:なんかよく引っ越しする家で、お父さん、お母さん、その梶原阿貴さんっていう三人家族で生活してるけど、「どうやらウチの家は他の家と違う。なぜならば、お父さんお母さん私住んでるけど、玄関の靴、お母さんと私の靴しかない」と(笑)

渡辺鐘:はい。

東野幸治:お父さんの靴、家ないと。で、いつもだから学校帰り、お母さん働いてるから、お母さんの職場、仕事場行って一緒に帰ってくる。帰ってきて「ただいま」って言ったら、お父さんがそのアパートの奥の部屋で、「ああ」って。「俺もさっき帰ったよ」と。で、お母さんが「おかえり、ご飯するね」っていう会話を必ずするんですって(笑)

渡辺鐘:え?

東野幸治:いつ帰ってもお父さんが、「今、帰ったよ」って言って…っていう状況で。何も知らされてないんです。何も知らされてないけれども、言うたら学生運動でっていうのの中で、犯罪を犯して逃げてるっていう状況を全く知らない中で、お母さんから言われてるのは、「決して交番の前を通ってはいけませんよ」とか。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:それとか、これもうオンエア使えるのかな。音楽の授業の本で、ほんなら『君が代』を破られるとか。なんかそういう変わった状況の家で。なおかつ、枕元にはちっちゃいボストンバッグに着替えと、必ずお父さん、お母さん、自分用に置いてるんですよ。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:で、何かあったらそれ持って行くからっていう。何かは知らんけど。で、お母さんからポチ袋みたいなのをもらってて。で、「何かあった時にこれ見なさい」って(笑)「両親に何かあった時に、これ見なさい」って。「でも、その時まで見たらダメですよ」って、それカバンに入れられてて。で、渡された日の夜、誰もおらん時にそれ開けてみたら、「これから一人で頑張って生きていってね」って書いてるっていう話がめちゃめちゃおもろいから、これ読んだら。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:で、その方が小学校からずっといって、後にネタバレになるけれども
、だからちゃんと自首して、裁判して、刑務所入って出てきて。そこから娘さんが大きくなってきて、娘さんが女優目指すんです。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:で、女優向いてないから脚本家っていう時に、なんとなく監督とか、そういうプロデューサーに「いや、お前あいつの娘か」みたいなんで。有名な俳優さんに「お前の親父、爆弾魔だろ」とか、もう界隈じゃちょっと有名な人で。で、その方が映画『夜明けまでバス停で』って言って、コロナ禍で、非正規の女性の方の仕事がどんどん追いやられていって、仕事なくなってきて。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:で、家賃払えなくなってバス停で住むようになって、亡くなるのかな。そういうのが話題になって、これ本に映画にしようって言われて。その有名な監督、「お前、爆弾犯の娘だからこういうの分かるだろ」みたいな。で、書いて、第一稿書いたら「おもんないなぁ」みたいな。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:「30%でもええけど、なんかインパクトのある感じに書け」って。で、もうなんか腹立ってきてバス停で寝泊まりしてるっていう脚本の中に、爆弾犯、お父さんの役をなんかこう入れて。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:「これおもろいやん」ってなって、これが映画化になって。実際俺もそれ映画見たんですけど、急に唐突に出てくるんですよ、爆弾犯のおじいちゃんが出てきたりとかするんですけど。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:っていう話になって、最終的にはこの『桐島です』って言って、これもだから企業に爆弾仕掛けて爆破して。それがずっと指名手配になって逃げて、逃げて捕まらずに。ある時、どっかの県の病院で保険証持ってない、「あなた誰なんですか?」「桐島です」って言って、身元が分かって。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:爆弾犯の桐島って言ってその1週間後亡くなる。その『桐島です』っていう映画が今日公開する脚本をこの方するっていう一連の流れなんですけど。

渡辺鐘:はい。

東野幸治:それもひっくるめて、特に最初から中盤までめちゃくちゃ笑えるから、読んでくれへんかな(笑)

渡辺鐘:笑える?(笑)

東野幸治:笑えんのよ(笑)なんか面白いところ全部ページ折っていったら、どんどんどんどん増えていったっていう(笑)

渡辺鐘:いっぱい折ってる(笑)

東野幸治:「ここおもろいなぁ」って(笑)芸人やから…やったことはもちろん悪いけど、芸人ってやっぱちょっと自分の家の、例えば親父が飲んだくれとか、親父が働けへんとか、親父がギャンブル好きとか。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:親父が浮気ばっかりするとか。なんかそういう、人と変わってたらついついなんかね、喜々として自慢して喋る人種じゃないですか。

渡辺鐘:うん。

東野幸治:っていう立場から読むと、「うわっ、羨ましいな」とか。「うわっ、これこれ、言いたいな」とか。

渡辺鐘:強いんですね(笑)

東野幸治:強い。で、書き方の癖と思うんやけど、いきなり突然なんか小話みたいに、トントントントンって出てくんのよ。だから、その状況描写もそんなになくて、もうサクサク、サクサクって読めておもろい小噺、ウケた小噺ドンドンドンドンって出てくるんで、ぜひぜひちょっと読みやすいんで、『爆弾犯の娘』よかったら皆さんもちょっとね、購入したりとか図書館に行ってちょっと読んでみてはいかがでしょうか。

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