2022年10月11日放送の読売テレビの番組『にけつッ!!』にて、お笑い芸人・千原ジュニアが、雑誌編集者が取材した「島に伝わる飢餓訓練」にまつわる不思議な体験について語っていた。
千原ジュニア:俺の知り合いの、元・雑誌編集者がいるわけ。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:で、知り合いと飲んでたんやて。ほんで、喋ってたら、その知り合いっていう人はある島出身なんやって。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:ある島出身で出てきて、東京で喋ってて。「あれなんですね、東京って飢餓訓練ないんですよね」って言われたんやって。
ケンドーコバヤシ:飢餓訓練?
千原ジュニア:「飢餓訓練って、なに?」ってなって。「いや、僕の島にはあったんですよ」「え?何すんの?」「いや、火災訓練とか、避難訓練と同じように、飢餓に見舞われた時に、耐えれるようにって、その日は朝起きてから朝ごはんも出てこない。で、学校いってらっしゃいって学校行く。給食も出ない、3時のおやつも出ない」と。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:「家帰って晩御飯も出ない。とにかく、24時間何にも食べないっていう、飢餓訓練っていう日があったんですけど、それ東京来てみんなに聞くんですけど、どこの地域にも飢餓訓練ってやってないんですね」って。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:「初めて聞いた、それめちゃめちゃ面白いやん」って。で、雑誌で特集組もうって、その人の島に、カメラマンとライター連れて行くねんって。
ケンドーコバヤシ:はい。
千原ジュニア:で、その人の実家行って、「何しに来られたんですか?」「いや、息子さんから聞いて。飢餓訓練って昔あったらしいですね。それを取材させてもらいに来たんです」って。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:ほんなら、お父さんが「飢餓訓練?」って。
ケンドーコバヤシ:あれ?(笑)
千原ジュニア:で、お母さんも「え?え?なんですか、それ」って。「いや、息子さんが小さい頃にやってた、飢餓訓練って…」「はぁ?ウチの子、東京行って、頭おかしくなったのか?」って。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:で、お母さんも「いやぁ、実はあの子、ちょいちょいそういうおかしなことを作るというか、そういうところあるんです」って。
ケンドーコバヤシ:ウソとかでもまたない…
千原ジュニア:で、本人をパッと見たら、「いや、あったやん、あったやん」って言うてて。「え?コイツ、マジか」ってなって。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:で、「ほな、通ってた小学校行きましょう」っつって、アポとって。校長先生の校長室行ったら、「校長先生、お久しぶりです」とか言って。で、「小さい時、飢餓訓練ってありましたよね?」って言ったら、校長先生が「はぁ?飢餓訓練?なにそれ」って。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:「いやいや、あったじゃないですか」って。それで、卒業した時の年次の資料を見たら、一切そんなんないねんって。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:で、「いやいやいや…」って汗だくになって。「マジかコイツ…」ってなって、カメラマンとライター連れてここまできて。
ケンドーコバヤシ:たしかに。
千原ジュニア:旅費出して、特集組もうって…「やられたぁ」って。で、その島の場末のスナックで夜、カメラマンとライターに「ホンマごめんなぁ」って言うて飲んでたんやって。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:ほんなら端っこに、常連のお客さんが入って。「なに?東京から?」「あ、そうなんです」「何しにきたの?こんな島に」「いや、実は飢餓訓練っていうのがあるって聞いて、それで聞いたらそんなもんないってことで…」って。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:「ああ…飢餓訓練は、話したくない人が多いだろうからな」って。
ケンドーコバヤシ:ああ!
千原ジュニア:「え?!」って。
ケンドーコバヤシ:映画やん、もう。
千原ジュニア:「島中で隠してはんの?え?なに?なに?なに?」…タラララン、タラララン…
ケンドーコバヤシ:なんでや(笑)映画や、もう。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:その設定、見たことあるぐらいの映画や。
千原ジュニア:なぁ。そうなんやって。