2022年8月13日放送のTOKYO FMのラジオ番組『SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ』(毎週土 17:00-17:55)にて、お笑い芸人・伊集院光が、麒麟・川島明の「裏回し」を絶賛したくなる理由について語っていた。
伊集院光:テレビのもう業界用語で、一般の人も知るようになった「裏回し」って言葉があるじゃないですか。
川島明:まぁ、ちょっとここ数年使われだしてね。
伊集院光:そう。で、これは表で使わない方が本当はいいと思うんですけど。
川島明:うん、はい。
伊集院光:もはや公然のこととして、メインの司会とは違うんだけども、上手に他の出演者をサポートしてくれ、みたいな役回りで。
川島明:はい。
伊集院光:これを表で言う芸人が好きじゃないんだけど、ラジオでは喋りたいのよ。
川島明:ふふ(笑)
伊集院光:で、俺は川島君をテレビで見てて。
川島明:はい。
伊集院光:前、酒飲みながらやる番組で、ついテレビで言ったんだけど。
川島明:松本さんのね。
伊集院光:はい。川島君の、その他の人に対するアシストの姿勢が、とてもいいっていう。
川島明:いや、嬉しかったです。僕はリアルタイムで見てまして。何の話をされるのか、もちろん告知にもないから。
伊集院光:はい。
川島明:普通に松本さんの番組を楽しみにしてて、で、伊集院さんの話になった時に、まさかそんな形で名前を出してもらえるとは、と。
伊集院光:なんかね、そうやって裏回しって言葉ができちゃって、みんなが普通に使うようになっちゃったから、特に若手は「俺、裏回しなんだ」って凄い決意の下、「裏回してやる」って気合でみんな行くわけ。
川島明:ふふ(笑)
伊集院光:そうすると、「俺の裏回し凄いだろ。また使ってくれ」っていうのが全面に出てくるのよ。
川島明:そう。
伊集院光:だけど、川島君のは違うの。みんなぜひテレビ見てて欲しいのは、川島君が何かボソッと言うことっていうのが、意外に川島君をカメラで抜いてなかったりとか。
川島明:僕、映ってないんですよね。
伊集院光:そう。で、もっと言うと、「抜いてくれ」って意志がないっていう。何ならば、映ってなくて成立するならそれが一番いいだろう、みたいな。
川島明:ホンマにそれはありますね。
伊集院光:ね。
川島明:その方が面白いだろうっていうところでやってますけども。
伊集院光:それがいいのが、たとえばラジオで言えば、手付きで表現しちゃったやつを、小さい声で、立てない声で「まぁ、手でパー出してますけど」だけのやつとか。
川島明:はっはっはっ(笑)
伊集院光:あと、テレビで言うと、ともすれば厳しい人は怒ってしまうようなこと。「それは個人差ありますけど」っていうのを入れる時の、映ってはいない快感ってない?
川島明:その映ってないのが面白いっていうのは分かってやってるんですけど。
伊集院光:はい。
川島明:そこをスタッフさんが「よかった、助かりました」とか、そういうのを隙間にね。
伊集院光:ただ、「俺、芸人失格かも」とも。自分もその性格だから。
川島明:ふふ(笑)
伊集院光:あれをやってたら、僕、54ですけど、どっちなんだろうっていう。
川島明:うん。
伊集院光:僕も同じ気持ちでやってるの。「これはテレビ見てる人が分かりやすくなってくれればよくて」って。