2022年3月29日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、ウィル・スミスのビンタ騒動で妻ジェイダ・ピンケット=スミスの心境は「微妙な気持ち」だったと思う理由について語っていた。
太田光:クリス・ロックっていう人、知らないし。相当毒舌なんでしょ?あの人。
田中裕二:いや、知らないけど。
太田光:らしいんだよ。で、結構際どいネタ。前にも問題起こしてるらしいんだけど。
田中裕二:うん。
太田光:まぁ、それはそういう人なんだろうけど。でも、背景をね、アメリカのジョークってまたキツイから。
田中裕二:うん。
太田光:それが結構許されたりなんかするから。
田中裕二:うん。
太田光:その前後、よく分からないと、本当のことは分からないんだけど。
田中裕二:うん。
太田光:だから、俺も彼を擁護するっていうつもりでもなんでもないよ。
田中裕二:うん。
太田光:ただ、奥さんが病気なんでしょ?
田中裕二:そうね、なんかね。脱毛症で。
太田光:そう。で、あの髪型にしてるわけでしょ。あれで『G.I.ジェーン』の次回作をとかって言ったわけでしょ。
田中裕二:うん。
太田光:あれ、一つの考え方としてだよ、あの奥さんは堂々とあの髪型にしてるわけじゃん。ウィッグもしない、あえて「私は病気だけど、この髪型にしてる」って。堂々としててカッコイイわけじゃん。
田中裕二:公の場に出てきてるわけだからね。
太田光:うん。で、あのコメディアンがだよ、本当の気持ちは分からないけども、それに賛同、その思いを汲んでだよ。
田中裕二:うん。
太田光:それで「クールじゃないか」って。『G.I.ジェーン』って、堂々とした女性のイメージなわけでしょ。「次回作楽しみだよ」って。その思いに乗っかって言ってる可能性はなくはないじゃない。
田中裕二:うん、まぁね。分かんないけどね。
太田光:分かんないけどだよ。だから、分かんないんだから。で、ウィル・スミスも謝ってるわけでしょ。あのコメディアンの思いはどうか分からないけど、それはそれとして。だけど、みんながさ、「病気なのに可哀想、あんなことを言われて」っていうのは、果たして奥さんは…
田中裕二:ああ、そっか。奥さんとしてもね。
太田光:奥さんとしても、微妙な気持ちだと思うよ。でも、「私はこの髪型で恥じない」と。
田中裕二:うん。
太田光:それに対してコメディアンが「ああ、クールじゃないか。G.I.ジェーンみたいじゃないか」って気持ちで言ってる場合もあるわけじゃん。
田中裕二:うん。
太田光:それはそれで、だけどやっぱりあの奥さんが傷ついたとしてだよ。他の人があれを見て、「病気の人をああいうふうに言うのは…」ってことを言うのは、果たしてどうなんだろうなぁって思うね、俺はね。
田中裕二:うん、そうね。
太田光:だって、あの人はちっともあれを恥じてないってことなわけでしょ。
田中裕二:うん、まぁまぁね。