ジャズ・トランペット奏者である日野皓正氏が、コンサート中に中学生を往復ビンタしたと週刊文春が報じて、大きな波紋を広げた。そのことについて様々な意見が飛び交う中、映画『セッション』と重ねた人も多かったようだ。
映画『セッション』は、『ラ・ラ・ランド』で知られる監督デミアン・チャゼルの作品であり、シェイファー音楽学校に進学したドラマーのアンドリュー・ニーマンが、テレンス・フレッチャー教授に厳しい指導を受けながら成長していくというストーリーである。
バンドメンバーの目の前で、屈辱的な言葉を浴びせられながら、頬を殴りつけられるといったシーンもあり、まさしく日野氏の今回の行動は、”リアル『セッション』”であるとナインティナイン・岡村隆史も指摘していた。
岡村隆史、日野皓正が「中学生往復ビンタ」を行ったリアル『セッション』に驚く「こんなこと、ホンマに起きんねや」
岡村隆史:あれも凄いやんか、トランペットのやつ。日野皓正さんのやつ。リアル『セッション』観たわ。俺、『セッション』観に行ってたからやな。ホンマにもう、「こんなこと、ホンマに起きんねや」って思って。
よっぽど…日野さんとも会ったことないけど、よっぽど怒らはったんやね、あれ。ほんで、あの中学生、ドラムの子、ドラムの子もなかなかのアレやな。ファイターやな。凄いなって思うわ。
岡村隆史:取り上げられても、手で叩くくらいやったから。せっかく、「ここまで練習してやったのに」って。それで「みんなを驚かしたろ」くらいの感じでやったら、ガッサーこられて(笑)「おいっ!」みたいな感じになってもうたから。
ましてや中学生やから、あんだけガッとなった時に、周りの子たちともちょっと示しつかへんっていうのもあったんじゃない?睨みつけるみたいな、怒られてる自分が格好悪い、周りからもそういう目で見られんのイヤや、みたいなのもちょっとあって、日野さんを睨みつける、みたいな。ちょっとポーズというか。そういうのもあったんかもなぁって思ったりもするけど。どこまでね、アレか分からんけど。
今の時代、ホンマすぐ体罰って言われるけど…学校の先生じゃないけどね。ないねんけど、ああやって手をあげたら…まぁ、大人やからなぁ、アレやねんけど。よっぽどカーッてなりはったんやろうなぁ。
おぎやはぎ・矢作兼もまた、今回の騒動は『セッション』を彷彿とさせると語っていた。
おぎやはぎ矢作、日野皓正が中学生ドラマーを往復ビンタしたことへの擁護の声に反論「叩いちゃった方の負けよ」
放送作家・鈴木工務店:『セッション』ですね。
矢作兼:『セッション』だよね。こんなもんじゃないよ。
小木博明:もっと?
矢作兼:こんなもんじゃない。まさにドラムの話なんだけど。
小木博明:もっと暴力凄いの?
矢作兼:ハンパじゃない。体罰って、日本のものの感じするじゃん。外国で…
放送作家・鈴木工務店:鬼でしたね。
矢作兼:「こんななの?」って。怖すぎる。
小木博明:へぇ、そういうのも見てるのかな?日野さんも、『セッション』を。完全に影響されてるでしょ?
矢作兼:ふふ(笑)まさにだよ。
小木博明:見てるはずだしな。
矢作兼:マジで、あんなシーンあったってくらい。
現在、体罰のことばかりに論点が集中しがちであるが、その中でおぎやはぎは、生徒と日野氏との関係が未来にこのようになればいい、と語っていた。
おぎやはぎ矢作、日野皓正が中学生ドラマーを往復ビンタしたことへの擁護の声に反論「叩いちゃった方の負けよ」
矢作兼:一番いいのは、(ビンタされた)この子が将来、天才ドラマーになって、これが凄い逸話になることがいいよね。
放送作家・鈴木工務店:そうですね。
矢作兼:「あの時、尖ってまして。目立ちたくてやったら、日野さんに殴られたの、実は僕なんです」って。
小木博明:「あそこで変わった」ってさ。
矢作兼:カッコイイ。「本当にあの時…あるじゃないですか、若気の至りで」って。ってなるのが、一番カッコイイんだよね、天才で。
小木博明:言われてたんでしょ?天才肌で、凄いドラマーだったって、この生徒がね。
矢作兼:日野さんも日野さんでさ、「そう、そう。あった、あった。あのムカつくやつ。ただ、腕は超一流だった」って。
小木博明:そこを認めてるっていうのはいいね。
矢作兼:そう、そう。「ただね、あの野郎、天才だけど俺のことをおちょくりやがったから、一発かましちゃったんだよ」って、そういう話になると最高なんだよね。