2021年7月26日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、東京オリンピック開会式を酷評する意見に対して疑問を呈していた。
伊集院光:今回のオリンピック周りのことって、色んなことあって。純粋に、まぁ俺が思う純粋にど真ん中の問題提起の部分と、それともうオリンピック全部嫌だっていう人と、オリンピック全部賛成という人と、ものによっては本当にこれが問題だっていう人と、調子に乗ってる有名人を凹ませたいっていう人と、その変なブレンドのし合いで。
全部に色んなバイアスがかかった上でしか論じられてないっていうのが俺の中で、この迂闊に変なことを喋ると、誤解と反対意見にまみれる、みたいな。なんかこの感じの気持ち悪さでね。
「じゃあさ、伊集院の奴、どんなこと言ってんだか。腹立つな、アイツ」っていう。「今日のラジオ、聞いてやろうじゃねぇか」ってなって、今もう打ち込みたくてしょうがない人の聞き方っていうのは何なのっていうのと。
それは、「オリンピックの開会式、どんなヒデェことになってるか見てやる」って思ってみる見方と変わらないと思うんだよね。
本当にフラットに全部切り離して、あの開会式がどうなんですかっていう話と、もちろんそういう人もいていいんだけどね。「そもそも開会式、全部見たことあります?」っていう。
俺、ないんだよ。そもそも、その開会式のダイジェストの凄いやつは何度も観てて、例えば、古くはロサンゼルスオリンピックで、あのロケットのやつバーって飛んでくるところとか、色々見てますよ。それは見てますけど、開会式を最初から最後まで一回も見たことない人間が、その穿った目でこのギリギリでドタバタした開会式どうなるのっていう。
で、そのマイナスの感情で、さらに前衛のコンテンポラリーダンスとか出てきた時に、本当にそのこと評価できるのかって。俺、コンテンポラリーダンスを、一回も評価できたことないから。
結局、これにバイアスのかかってない意見を言うことが多分、俺はできないっていうふうに判断したんだけど。