伊集院光、田村正和を『古畑任三郎』撮影現場で見た時の印象を語る「もう完全に隙間なく古畑任三郎であり、田村正和のまま入ってきて」

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2021年5月24日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、田村正和を『古畑任三郎』撮影現場で見た時の印象を語っていた。

伊集院光:突然の訃報、田村正和さん亡くなったじゃないですか。僕、古畑任三郎出してもらってて。で、多分、世の中クイズブームになったりとか、『Qさま』に僕がクイズで出たりするより前だった気がすんだけど。

なんかクイズ番組で、唐沢寿明さんがクイズ王で、この人が…まぁネタバレしますけど、この人が実は宇宙人なんですよ。で、この世の発泡スチロールを全部盗む宇宙人で。まぁ、それが…この辺ですよネタバレをしそうでしないテクニック(笑)

それでね、俺は殺されちゃう、クイズ番組の大道具さんみたいな。『古畑任三郎』に出してもらって。そこで、台本上というか、出番上は、俺はもう殺されちゃってるから、古畑任三郎って、殺される前にはあんま来ないじゃん。「あんた、殺されますよ」とは来ないから。殺された後に登場じゃないですか。

だから、スケジュール上は、俺は古畑任三郎と一緒のシーンはなくて。で、その日もスケジュール的には自分のシーンが全部撮り終わった後に、田村正和さんが、スタジオ入りするって回だったんだけど。

でも、そのときにいた助監さん、バラエティでいうADさんが、突然「伊集院さんもうここで死んで、クランクアップでお疲れ様でしたの予定だったんですけど」っていう。ブルーシートをかけられた死体が、古畑任三郎が現場検証するシーンである、と。

で、「中にいて欲しい」と。台本上は、一切めくらない。中に死骸…死骸って言うんじゃねぇよ(笑)昆虫じゃねぇんだから(笑)

で、中にいる体(てい)でよくて、色んなもんを詰めて、毛布みたいなん詰めてやってたんだけど、いてくれっつって。「田村正和さんはもしかしたら、リアリティのためにめくる可能性がある」って言うわけ。

「本当かよ」って思うけど、そう言われたらいるしかないじゃんか。でも、こっち側からすると田村正和が見れるっていうのは結構デカイことで、本来は会わなかったはずなのに。

そのスタジオ入りしてくる感じが、凄いもう出来上がってんの。もう完全に隙間なく古畑任三郎であり、田村正和のまま入ってきて。

で、ちょっとしたカメラリハーサルやって。で、カメラリハーサルの間もずーっと俺、いるんだけど。全て全力で古畑任三郎。

で、俺はというと、何回かカメラテストっつって、あんまカメラ回さないままやったり、回してやったりするんだけど、その間中、一切俺の方に来ないから。俺の方に近づかないまま「ハンマー」って言ってるから。あと、「コロス!」って言ってるから(笑)

「全然来ねぇじゃん、アドリブで」って思ってるから、しばらく変な顔をしてやろうと。ガサガサっていったら、ギリで死んでやろうと思って。ずっとより目をしたりしてたんだけど、本番直前で「やっぱいいです」って言われて(笑)それで帰ったの。

それこそ、古畑は「なんでいたんだろう?」みたいな(笑)だって、俺のブルーシートに手をかけないままだから。それが、僕と田村正和さんの小さな小さな接点です。

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