2020年9月9日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』(毎週水 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、オードリー・若林正恭が文庫版『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』解説文を山里に依頼するのを拒否したことに「おい、おい、これは穏やかじゃないぞ」などと語っていた。
山里亮太:オードリーのオールナイトニッポンで言ってたのがさ、若ちゃんが『たりないふたり』っていう…この間、放送されたのよ。
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で、その時の感想を言ってくれてたんだけどさ。『たりないふたり』内で、今もう漫才っていうのは、コンビじゃないとできないっていう。だから、俺と若ちゃんはユニットだから漫才ができないっていうので、『たりないふたり』は漫才をやってるコンビなんだけど、そのセンターマイクが鎖でグルグル巻きになってて。
で、いつか。この状況が変わった時に、漫才ができるその日のために漫才を作ろうってやつなんだけどね。
でも、逆に言えば、コンビだったらできる。ウチらが漫才できないのは、コンビじゃないから。で、コンビが漫才できるのはなぜかって言ったら、コンビっていうのは家族と一緒だからっていう理由だからね。
で、『たりないふたり』はもう10年以上やってて、ライブなんかも色んなところで一緒にやってきた、戦ってきた。「これでもう、家族なんじゃないか」みたいな若ちゃんの意見と、でも、ユニットだからできないってことでやってる中で。
若ちゃんは「俺は家族だと思ってる」っていうふうに言ってる。「もっと愛を持って俺たちはやって欲しい」みたいな。若ちゃんは「家族だと山里のことを思ってる。だけど、山里が自分のこと家族だと思ってないから、本当のコンビとして成立しないからできない。だから悲しい」って言うわけよ、向こうのラジオでね、若ちゃんが。
で、挙句ね、若ちゃんの本、キューバ行った旅行の本が文庫本になって出されるわけよ。その解説文の話になったんだけど。俺の『天才はあきらめた』の解説、もう若ちゃんが素晴らしいものを書いてくれたの。
俺はいつか、若ちゃんに解説文を頼まれる日が来るかなって思ってて。で、新しく本が出る。その解説文、俺には…出版社の方は言ってきてるらしいの、「山里さんはどうか」って。でも、それは断った、と。
おい、おい、これは穏やかじゃないぞ。で、なんで断ったかって言うと、『たりないふたり』のライヴ中にも言ってた、若ちゃんのことを俺が愛してないんじゃないか、と。家族として、コンビっていうものとして、若ちゃんに対する思いが少ないからだ、と。
俺は正直、山里のことを認めて…「認めて」っていう上から目線じゃないけど、コンビとして好きだと。凄いなって認めてて、山里のやることで、「これは自分はできない」ってところはちょっと白旗を上げて。でも、その楽しい空間を一緒にやってるって。
でも、山里は違うと。もし、ここで解説文を頼んで怖いのは、山里が若林に対する思いがペラッペラなんじゃないか、と。解説って、結構その人のその相手への思いが全部出るから、それがペラッペラなんじゃないか、と。その恐れがある。