2020年5月26日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、木村花を追い詰めた匿名SNSアカウントによる誹謗中傷について、「匿名＝卑怯だ」という意見に疑問を呈していた。
伊集院光：木村花さん、プロレスラーの方、女子プロレスラーの方がSNSとかでかなり受ける誹謗中傷によって、どうやら精神的ダメージを大きく受けていたらしい、と。
岸田雪子：はい。
伊集院光：でいて、自ら命を絶たれたということなんですけど。
岸田雪子：うん。
伊集院光：なんて言うんですかね…僕も、それは凄い誹謗中傷もあります。批判もあります。でいて、なんて言うのかなぁ…「匿名で誹謗中傷する人はけしからん」と。
岸田雪子：うん。
伊集院光：で、この人たちに味方する気は一切ないんです。味方する気は一切ないんですけど、批判と誹謗中傷を分けて。
岸田雪子：うん。
伊集院光：誹謗中傷に関しては、きちんと訴えた方がいい。
岸田雪子：うん。
伊集院光：それはちゃんと…もちろんタレントって難しくて、その評判もありますしね。ましてやこのケースで言うとね、若い女の子がテレビ番組で人気になります、で、しかもプロレス団体みたいなものも少し背負ってます、そんな中で、自分がこれに不満を唱えた時に、もしくはここから始まる言い方悪いけど「騒ぎ」って判断された時に、自分どうなっちゃうんだろう、自分の周りはどうなっちゃうんだろうって、一人で抱え込むっていうのは、想像できます。
岸田雪子：うん。
伊集院光：だけど、もっと事務所なりがこういうことに巻き込まれた時に、とても凄いダメージを負うということを理解して、きちんと「これはさすがにダメだろう」っていうものに対して、今後、どんどん訴えるべきかなっていうのが一つと。
岸田雪子：うん。
伊集院光：もう一個は、一緒くたに全ての方向性が「匿名は卑怯だ」みたいなことになっていくと、匿名においての批判自体が全て卑怯かっていうと、何か僕はそれ、ちょっと引っかかるものがあって。
岸田雪子：うん。
伊集院光：何度も言いますけど、このラジオっていうメディアは、匿名にずっと助けられてるメディアだと思ってます。
岸田雪子：なるほど。
伊集院光：ほとんどの人が匿名で、無償で面白いことを提供してくれたり、失敗談を提供してくれたりとか、色々する中で。
岸田雪子：うん、うん。
伊集院光：あと番組の感想を送ってくれる中で、それが「匿名＝卑怯だ」論っていうことに拍車がかかるのは、ちょっとイヤかなって。
