2020年5月5日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、ナインティナイン・岡村隆史が炎上発言をしてしまったのは、「20年深夜ラジオを続けてきた」からこそネットの存在でラジオ番組の「社会性が高くなった」ことに気づけなかったことが背景にあると指摘していた。
太田光:岡村がもう、20年も深夜ラジオやっててね。
田中裕二:うん。
太田光:「こんなことすら分からなかったのか?」って言うけど。今度は俺たちがそうなんだけど。
田中裕二:うん。
太田光:20年やってるっていうことがさ、一つのさ…「あっ、ラジオっていうものが、こんなに社会に大きく取り上げられるんだ」っていうことに関して、疎くなってる。
田中裕二:うん。
太田光:っていうのは、アイツも俺らも、月曜の豚みたいな奴も20年やって…
田中裕二:伊集院な(笑)
太田光:いつも考えてますよ、我々。
田中裕二:うん。
太田光:今、こんなネットができる前って、本当に誰も聴いてなかったじゃん。
田中裕二:うん、聴いてる人もいたけどね。
太田光:「もう終わりだな」って言ってたんですよ、俺も豚もね。
田中裕二:取り上げられることがなかったからね。
太田光:なおかつ、俺らはオールナイトニッポンで育って、たけしさんのね。
田中裕二:うん。
太田光:で、こういうリスナーとのやりとりって好きで。それができて。本当はたけしさんなんかパッとやめて、いい年までやってないんですよ、みんなね。
田中裕二:たけしさんも、10年ぐらいかな。
太田光:俺たちはだから、月曜の豚もそうだけど…
田中裕二:伊集院って言えないの?(笑)NGワードみたいになってる(笑)
太田光:いつも考えてる。会えば話しますよ。「俺たちやってて、どうなんだろう?」って。で、その内にradikoができたり、発言がネットで取り上げられるようになったことによって、凄く社会性が高くなったんです。
田中裕二:凄いそこは変わったね。
太田光:だから、20年やり続けてるからこそ、岡村はそこを認識するのが難しい。それは俺も難しいし、月曜の豚も難しい。
田中裕二:うん、伊集院な。
太田光:「これは俺たちやってていいのかな?」って、常に迷いながら。豚なんか特にそうでしょう。アイツは昼間のラジオ始めて、豚の…
田中裕二:豚、豚言い過ぎだしさ(笑)
太田光:ふふ(笑)で、そういう意味で言うと、20年やってるからこそ、気がつかなかった面はあると思う。
田中裕二:そうね。
太田光:だから、これが俺たちがもしかしたら…テレビはもうね、かなり規制も激しくなって。それはそれで面白いんですよ。
田中裕二:うん。
太田光:ラジオっていうのは、でもまだ無法地帯だったのかもしれない、もしかしたら。
田中裕二:うん。
太田光:もしかしたら、俺たちがやってるレベルのことっていうのは、もうそろそろYouTubeとか別のジャンルであるからね。そうしなきゃならないのかもしれないし。
田中裕二:うん。
太田光:それは迷い中なんですよ、豚なんかは。
田中裕二:いいじゃん、伊集院って言えば(笑)
太田光:豚として迷ってて。
田中裕二:もう「豚」しか入って来ねぇから(笑)
太田光:はっはっはっ(笑)そういう意味で言うと、岡村の深夜放送っていうのも、やっぱりずーっと20年続いてきたことでそうじゃなきゃ理解できない人たちがいるんですよ。
田中裕二:うん。
太田光:それは、若者が貧困で苦しんでるっていうのも、ずーっと20年続いてきたことだからこそ、俺たちには理解できない怒りがあるんですよ。
田中裕二:うん。
太田光:で、それはフェミニストの人たちもそうですよ。ずーっと続いてきたからこその怒りなんですよ。だから、ここは決して、この3者は分かり合えないやはずないと、俺は思うんですよ。