2025年4月30日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』(毎週水 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、ジャルジャル・福徳秀介原作の映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』を絶賛していた。
山里亮太:ジャルジャル、もう才能の塊じゃない。だから、自分の番組のロケとかしてるので、なんかいつもこういう才能がある人になんかビビリがちというかさ。
「この子たちの本当に持ってる、お笑いセンスの鋭い目で見られて、センスないって思れたら嫌だ」と思って、なんかちょっとジャルジャルがレギュラーの時は、ドキドキしながらスタジオ行ってたな、とかなんか思い出してて。
そのセンスがさ、未だに衰えず爆発してんなぁっていうのがさ、今、ジャルジャル福徳の小説が原作で、映画があって。それが、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』っていうのが今、公開されてんの。
これが、まぁシンプルな感想で言うと、無茶苦茶面白くて。萩原利久君と河合優実さんが主演なんだけど。ジャルジャルの福徳の才能の底の知れなさ。だから、もう原作を見たいなと思うぐらい、映画が良すぎて。
で、また何がいいって、僕の場合、もう一個のが乗ってんだけど。舞台が関西大学なのよ。で、大学生の本当に素敵な恋愛映画。俺も恋愛映画でそんな、テンション上がる年じゃないと思ってたけど。
まぁその…キュンキュンよ。で、自分が本当に紹介文でも書いたんだけど、教室のすみっこで最初のところに緊張して、友達作るの難しいから、寝たふりしながら大学のでっかい教室のさ、誰からも目立たない。
だから、誰も座ってないようなところだから、ちょっと机も冷たいわけよ。ひんやりとした机にさ、眠くもないのにデコくっつけて、寝たふりしてて。で、その遠くの方で聞こえる、楽しそうな声。それをBGMになんか自分が大学の中でしたかった青春とかって、こんなんだなって妄想してた。
あの時の妄想の、一軍の主人公としての恋愛ストーリーじゃないだけど、でもそこに存在する人間全ては主人公だって、その主人公には一軍の人間が味わえないような、すみっこで考えてるからこその最高のストーリーみたいのがあるわけよ。
みんなから言えば平坦な感じなんだけど、自分の脳内の妄想で爆発して感情をぶつけまくったりとかする、そういう恋愛してるみたいな。そういう主人公の脳内の描き方とか。で、その主人公が初めて積極的に恋できるようになった時のドキドキとか。
で、またその恋させる相手の河合優実さんがまぁ…凄いのよ。で、そこを取り巻く環境でまた別の矢印があって。ここに出てくる、伊東蒼さんっていう女優さんがまぁいい。いやぁ、これがいい。周りを固める古田新太さんとかね、そうそうたるメンツで。
で、ジャルジャルの世界観とかがどっか出てんのかなと思ったら、出てないことは絶対ないの。ジャルジャルの面白さってあるじゃない、センス。で、あとくだらないところが凄い盛り上がっちゃう面白さの、そういう福徳エッセンスがあるんだけど。
それをジャルジャルのコントとかお笑いに全振りしないために、その面白さを純愛の映画に落とし込むための接着剤、その接着剤にめちゃくちゃキュンとするとか、むちゃくちゃ感動させる設定とかで、ジャルジャルワールドを恋愛映画に落とし込むのよ。
それが笑ってるんだけど、凄く泣けてる話になるっていう、見事なジャルジャルワールド。大九明子監督のテクニックでそれが成立してて。仕掛けも完璧だしね。

