2025年2月4日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、自分たちの世代がバラエティ番組を「壊してしまった」という罪の意識を感じていると告白していた。
太田光:俺はちょっとサンドにも、ちょっと色々話がしたかったから、バラエティでね。
田中裕二:うん。
太田光:要は、まぁどういう話をしたかっつうと、俺ができなかったなぁって思ってることがあるわけだよ、テレビ。
田中裕二:うん。
太田光:で、今やっぱテレビ壊しちゃったっていうか、なんつうのかなぁ…これもう本当に2年ぐらい前かな、1年ぐらい前かな、半年ぐらい…
田中裕二:どっちでもいいよ(笑)
太田光:ずっと俺の中でさ、考えてることがあって。やっぱ俺が昔から言ってるような、テレビの歴史ってさ、やっぱ『夢であいましょう』から始まってさ、『おとなの漫画』だ、『シャボン玉ホリデー』だ。で、『ひょうきん族』あるいは『SMAP×SMAP』までだと思うんだけど。
田中裕二:うん。
太田光:ああいう、言ってみりゃそのコントあり、歌あり、バラエティ。そういうものが、やっぱりもっと今のテレビってさ、ちょっと違うというか、それでサンドに話したんだよ。
田中裕二:うん。
太田光:「あれっていつ頃なのかな?」って、自分でも考えて。で、それが俺らの歴史なんだよ。テレビがそうじゃなくした歴史なんだよ、俺らの世代は。
田中裕二:うん。
太田光:って思ってんのね、俺は勝手に。「そうすると、俺らの責任だな、これ。今の問題は全部」って思ってんだけど。
田中裕二:うん。
太田光:で、そういう意味で言うと、前に伊東四朗さんが来た時にさ、「やっぱりね、そういうコントの番組とか、あれいつ頃なんでしょうね」って話をしたじゃない。
田中裕二:うん。
太田光:で、俺も「そうだよなぁ、伊藤さんとか小松さんとか、『みごろ!たべごろ!』もやって、ドリフもやって、あの頃ね。で、たけしさんなんかいて。
田中裕二:うん。
太田光:で、たけしさん、さんま、タモリっていう出現がやっぱデカいんだよ。
田中裕二:うん。
太田光:つまりトークっていうことで、フリートーク何も決めずに、作り込みじゃないものって。俺は衝撃受けすぎたから。
田中裕二:うん。
太田光:それをやりたかったんだけど。まぁ、言ってみりゃその辺からだんだん情報みたいなのが、テレビやる時には、健康だの情報だの。みのもんたさんとかやってて。
田中裕二:うん。
太田光:よくよく考えてみりゃ、はしりは『伊藤家』じゃねぇかなと思って。伊東四朗のせいだと俺は思ったけど。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:で、そんな話もしてて。「やっぱりそういう意味じゃ、お前らもうあれだよな。俺も今やってるけど」って。
田中裕二:うん。
太田光:全部やってんだよ。今までの爆笑問題のテレビの歴史って、『サンジャポ』は情報だよね。
田中裕二:うん。
太田光:で、今『デララバ』で食レポやってるけど。それこそ散歩にも近いんだけど。で、情報っつったら、スパスパとか健康ね。ああいうのをやって。
田中裕二:うん。
太田光:で、言ってみりゃ何かしら役に立つものがないと、もう企画が通らない状態があって。
田中裕二:うん。
太田光:ずっとそれ、俺は反抗しながら企画書出したけど。全然、通らないみたいのがあって。それで諦めちゃったのが良くなかったんじゃないかって、俺はちょっと思ってて。
田中裕二:うん。
太田光:で、サンドにそう言っててさ。「でもね」っつって、伊達がさ。「太田さん、覚えてます?俺らね、最初迷ってた頃にね太田さんにどうすりゃいいって聞いたんですよ」って。
田中裕二:うん。
太田光:「いや、覚えてるよ。お前らよく言ってくれてるよな」って。
田中裕二:うん。
太田光:「その時、太田さんが『お前らが考えることじゃない』って言われて、気が楽になったんです。テレビの人たちがお前らをどう活かすかを考えてくれるからって」って。
田中裕二:うん。
太田光:たしかに言ったんだよ、俺。「やりすぎだよ、バカ。そろそろ考えろ、バカ野郎」って。
田中裕二:はっはっはっ(笑)
太田光:「その結果、俺、散歩番組になっちゃったんですよ」って言うから、「バカ野郎、お前そろそろ自分で考えろ」みたいな(笑)
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:たしかにそれは言った、俺は言った。で、俺もできなかった。それをなんとか元に戻すこと。でも、アイツらもみんな、これフジテレビの人は今、もしかしたらどういう番組作りたいとか思って、もしかしたらこれ原点として、ガラっと変わることがあるかもしんないから。
田中裕二:うん。
太田光:で、俺はサンドにも言って。要は、そういうことじゃなくなることが必要だったような気がしてんの、俺はずっと。要するに、もう1回作り込んだもの、ちゃんとリハして。
田中裕二:うん。
太田光:で、歌あり、コントありトークもあっていいよ、トークもあり。いろんな人がいて、やっぱそれがバラエティ。