2024年7月5日放送のABCラジオの番組『東野幸治のホンモノラジオ』(毎週金25:00-26:00)にて、お笑い芸人・東野幸治が、『ルックバック』が今年のアニメ映画最高傑作であると絶賛していた。
東野幸治：『ルックバック』、1時間弱。凄い、1時間弱の映画なんやって思いながら、品川の映画館に朝、9時半から10時半っていう。午前中、10時-11時は経験したけど、「9時半から俺、映画見に行く？」みたいな。
でも、えらいもんで、15人ぐらいしかいなかったんですけど、その『ルックバック』が…『デデデデデ』が今年アニメ最高なんだろうなって思ってたんです。98点出たんですけど、勝手に僕の中で点数つけてて。
まさかまさかの、M-1グランプリの紳助さんの鳥人やないけど、本当に、「100」と言いたいところやけど、まだ何かあるか分からへんけど、99点です。めちゃくちゃ良かったです。
渡辺鐘：うん。
東野幸治：ぜひぜひ鐘君も。創作落語、モノ作る人は全員見た方がいいです、と。モノ作らない俺が言うんやから(笑)
渡辺鐘：いやいや(笑)そんなことないですけど(笑)
東野幸治：モノ作る人は全員見た方がいいし。めちゃめちゃいいし、感動するし、えげつないし、凄いしっていうところ。さわりだけ、さわりだけ喋らせてもらっていいですか？(笑)
渡辺鐘：おしゃべりやわぁ(笑)
東野幸治：本をもう一回読み直してなくて、「どんなんやったっけ？」って思いながら始まって見て。要は、小学生の女の子。なんでもできる女の子。で、学年新聞、プリントに4コマ漫画。当時いたでしょ、漫画得意な人が連載してたり、「将来、漫画家なるんや」って。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：で、それ自分で手を挙げて4コマ描くんです。で、プリント配られていく。主人公の女の子は、周りが「面白かった」って、やいのやいの言う。で、ある日、その日先生から言われるんですけど、同学年の女の子がいて、引きこもりなんですよ。その子が漫画描きたい、4コマ描きたいって。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：で、おそらく学校側としても、引きこもって学校来ぇへんし。なんか接点みたいなのを、っていうことで。「漫画描くんやったら、描いたら」みたいな。物語、そういうセリフないんやけど、そういうことが想像できる。
渡辺鐘：はい。
東野幸治：で、プリント配られてくる、見る。で、めちゃくちゃ引くぐらい絵上手いんですよ。
渡辺鐘：ほう。
東野幸治：「なんやこれ？」ってぐらい、絵が上手い。で、意識するようになる。それである時、心折れたというか。圧倒的な絵力によって、主人公の女の子は「やーめた」って。色々、モノ作ったり、やっていく中で、凄い人が近くに現れる、挫折するみたいなところから、物語が始まっていくんですよ。
渡辺鐘：ああ、よかった。まぁまぁ喋ってたから。1時間のやつの…最初の方？
東野幸治：最初の方です(笑)これが30分やったら痛いです、痛すぎです(笑)
渡辺鐘：ふふ(笑)
東野幸治：まだ18分。
渡辺鐘：まぁまぁ…(笑)
東野幸治：違う、違う(笑)この主役の女の子の声優さん、これも偶然か分からんけど、河合優実さん。
渡辺鐘：ほう。
東野幸治：それもちゃんと上手に撮ってるというか。引いてるところもあるし。そこから物語がグワーッとなる。で、15人ぐらいの劇場の中で、遠くの中でシクシク泣く声が聞こえたりとか。終わった後、誰も立たず。
渡辺鐘：ほう。
東野幸治：だから、ずっとその明るくなるのを待つ、みたいな良い映画見た後の、みたいな感じですよ。
