2023年11月18日放送のTBSラジオ系の番組『川島明のねごと』(毎週日 19:00-20:00)にて、お笑いコンビ・麒麟の川島明が、相方・田村裕は『ホームレス中学生』で明かした一家離散・家なし生活のことを「恥ずかしいこととして、内緒にしてていた」と語っていた。
鈴木おさむ:たとえば、同じ企画書を2人の人が出した時に、あとは人間で選ぶじゃないですか。
川島明:はい。
鈴木おさむ:たとえば、「東大出身であること」って、不可価値ですよね。
川島明:そうですね。
鈴木おさむ:「世界一周しました」とか、付加価値ですけど。じゃあ、この世界で「実はもう親がいなくて、僕一人で育ってきたんです」みたいなことも、この世界だと付加価値になるじゃないですか。
川島明:はい。
鈴木おさむ:だから、僕らがマイナスと思ってることって、この業界で付加価値になるんだっていう。
川島明:しかもね、かなりの個性になっていくという。
鈴木おさむ:そうなんです。で、「お前に何があんの?」って言われた時に、「俺、何もないじゃん」っていうことに気づいて。
川島明:武器ない?
鈴木おさむ:何にもないっていう。だから、そうなんすよ。人を面白がってもらえないと…まぁ、芸人さんもそうですよね。
川島明:いや、もうウチの相方なんか特にもう不可価値の塊だったんで。
鈴木おさむ:うん、うん。本当そうですよね。
川島明:本当にそうです。しかもコンビ組んだ時は、それを自分では「恥ずかしいこと」って、内緒にしてて。
鈴木おさむ:そうだ。
川島明:2007年にボロンと出てしまったことがブレイクですから。
鈴木おさむ:うん。
川島明:コンプレックスも全部、武器になってしまう。
鈴木おさむ:そうなんです。だから、そんなことにも気づかないで業界入ってきちゃったんで。「あ、それが必要なんだ」っていうところで焦ったっていう。