2020年4月21日の日本テレビ系の番組『にけつッ!!』にて、お笑い芸人・千原ジュニアが、後輩芸人であっても「映画代は奢らない」と決めた理由は元芸人の俳優・三浦誠己の一言がきっかけだったと明かしていた。
千原ジュニア:20年前ぐらいから、映画は後輩でも割り勘にするようにしてる。
ケンドーコバヤシ:その方がいいです、エンタメ行く時は。
千原ジュニア:その最初のきっかけになった理由があって。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:メキシコ映画で、『アモーレス・ペロス』っていう。
ケンドーコバヤシ:知らないですね。
千原ジュニア:簡単に言うと、主人公の男の子が闘犬を飼ってて。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:この闘犬がむちゃくちゃ強いわけ。で、街仕切ってるボスも闘犬飼ってて、そのボスの闘犬と主人公の闘犬を闘わせる。で、主人公の闘犬、めちゃくちゃ強いから、このボスの闘犬、噛み殺してまうわけ。で、ボスが拳銃でその主人公の犬を撃つわけ。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:で、主人公「何するんだ!」って、ボス刺すわけ。で、怪我した犬を車の後ろに乗せて、病院行こうとすんねんけど、ボスの手下が追いかけてきて、カーチェイスが始まって。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:で、前を走ってた赤いスポーツカーと、正面衝突する。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:ほんなら今度、この赤い車に乗っていた女性の話になるわけ。
ケンドーコバヤシ:ああ、そこで変わる、と。
千原ジュニア:うん。トップモデルで、高層ビルのマンションの上に、自分のモデル姿の広告の看板が、みたいな女の人がプロデューサーと不倫してて。で、このプロデューサーがやっと奥さんと離婚して一緒に住めることになったから、今から2人ともに生活が始まる、「今日はパーティーね、赤ワイン買ってくるわ」っつって、向かってる道中の事故やってん。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:で、救急者来て、赤いスポーツカーの女の子と、この主人公の男の子が救急車で運ばれる。でも、その後ろに乗ってる犬は誰も何もしない。血まみれ、撃たれた主人公の犬。それを、浮浪者みたいなおっちゃんが、犬10匹ぐらい連れて見てて。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:で、この犬を持って帰って看病するわけ。で、家を離れてしばらくして戻ってきた、何日か経って戻ってきたら、血まみれの犬が元気になってて、迎えに来た。「元気になって良かったなぁ」って、口元触ったら濡れてる、血、「何これ?」って見たら、そのおっちゃんが飼ってた10匹を全部噛み殺してるわけ。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:闘犬として生きてきたから。これがもうよしとされてきた世界におったから。「なに?」ってめっちゃ可愛い顔で見てて。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:それでおっさんもキレて、銃口を突きつけんねんけど、犬は何のこっちゃ分かってへんから、「ん?」みたいな。で、撃てずに銃を下げて、この犬と二人で旅立つという、簡単に言うとこういう話。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:これを当時、三浦っていうのと一緒に見て。
ケンドーコバヤシ:俳優のね。
千原ジュニア:そう。で、見終わって道玄坂を上がりながら、「三浦、どうやった?」って言うたら、「犬、いります?」って言いよって。
ケンドーコバヤシ:ふふ(笑)
千原ジュニア:犬の映画や!(笑)
ケンドーコバヤシ:ジュニアさんの話を聞いただけやから、ハッキリ判定できないですけど、今聞いた限りでは、犬の映画ですね(笑)
千原ジュニア:「犬、いります?」って言われた時に、今後、誰と映画見ようと割り勘にしようと思って(笑)
ケンドーコバヤシ:はっはっはっ(笑)
千原ジュニア:なんでこんな奴に映画代払わなアカンねんって。ほんなら、まさかのコイツが映画業界に(笑)
ケンドーコバヤシ:結構出てるっていうね(笑)