爆笑問題・太田、影絵作家・藤城清治が東日本大震災や原発事故について意見を求められ「こんなものは何でもないです」と言い放ったことに痺れた過去「格好よかったなぁ」

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2020年4月21日放送の放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、影絵作家・藤城清治が東日本大震災や原発事故について意見を求められ、「こんなものは何でもないです」と言い放ったと明かしていた。

太田光:俺、『マボロシの鳥』って小説出して、ちょっとして藤城清治先生がね…この藤城先生、もう世界一の画家ですけど。

田中裕二:うん。

太田光:御年96歳です。影絵ですよね、言ってみれば俺が子供の頃は、ケロヨンっていうのが大ブームで、木馬座っていう会社がありまして。

田中裕二:うん。

太田光:もう俺が一番画家として尊敬している大先生なんですけど。

田中裕二:うん。

太田光:その先生が、「ぜひこれを影絵にしたい」って言ってくれて。

田中裕二:はい。

太田光:俺の『マボロシの鳥』、半年もかかってないと思うけど、絵本にしてくれた。

田中裕二:うん。

太田光:俺と藤城先生で出版記者会見があったんだけど。それが震災によって延びた気がするんだよね。

田中裕二:うん。

太田光:福島原発の事故があって、ちょうど計画停電とかがあって。そういう自粛ムードの中での記者会見だったんですよ、出版会見。

田中裕二:うん。

太田光:で、俺と藤城先生並んでて。

田中裕二:うん。

太田光:藤城先生がまたピンクのセーターかなんか着ちゃってカッコイイんだよ。

田中裕二:うん。

太田光:で、あの時、藤城先生は個展もやって。それが素晴らしい。震災前だったと思うんだけど。

田中裕二:うん。

太田光:要は先生の絵っていうのは影絵だから。後ろからライトを照らして、そうするとパーッと浮かび上がるわけです。

田中裕二:うん、うん。

太田光:それがステンドグラスみたいな感じで、本当に美しいんですね。お前も行ったよね?

田中裕二:はい、行きました。

太田光:で、その個展会場には、なぜかネコがいたり、フクロウとかいて。動物が大好きだから。で、水が流れてて、素晴らしいんです。

田中裕二:うん。

太田光:で、ようやく絵本が出版会見になった時、記者がさ、当然、原発の話になるんだよ、絵本というよりも。

田中裕二:うん。

太田光:でも、藤城先生は俺の小説を凄く気に入ってくれてたから、そんなこと訊かれたくなかったんだね、先生は。

田中裕二:うん。

太田光:そんなことより、本の話をしたい。実は楽屋でも…ほうぼうでそういうのがあったらしくて、ちょっと不機嫌だったんだよね、先生がね。

田中裕二:うん。

太田光:で、記者会見やったら、案の定どっかの記者がさ、「藤城先生、影絵ですけども、先生の影絵は電気を使って光を照らす。日本は今、こういう状態になりまして、計画停電だなんだと、節電しなければならない状態になって、今後、先生の影絵というものは、これからどうやって電気がない状態で表現できると思いますか?」って言ったらさ…

田中裕二:うん、うん。

太田光:そしたら、その時の藤城先生が格好よくてさ。

田中裕二:うん。

太田光:これはもう、ぶっ飛んだんだけど、みんなで(笑)「あのねぇ、こんなものは何でもないです」って言ったんだよ。

田中裕二:うん。

太田光:震災、全部含めね。

田中裕二:うん、うん。

太田光:「こんなことは、何でもないことです」と。

田中裕二:うん。

太田光:「僕はね、影絵を始めたのは、終戦直後、焼け野原になった東京で、何もなかった時になんとかして子供を楽しませたいという思いから、瓦礫の中から、木切れと布の切れっ端を探してきて、それで人形を作って、それでろうそくの明かりを灯して、地面に影を映して、それで影絵を作ったんです」と。

田中裕二:うん。

太田光:「今はまだなんでもあるでしょ。あの時なんて、それこそ何もなかった。何もなくても、影絵はできます」って。

田中裕二:うん。

太田光:またムッとしてそれを言うんだよ(笑)

田中裕二:まぁね。

太田光:記者は、何も言えないじゃん、そうなったら(笑)

田中裕二:うん。

太田光:俺はもう大笑いしてさ。「ダメだよ、このジイさん、何も通じないから」って言ったのを、ふと思い出して。

田中裕二:うん。

太田光:そうだ、藤城先生、あの時格好よかったなぁって思って。

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