2025年1月29日放送のテレビ東京系列の番組『あちこちオードリー』にて、お笑いコンビ・フットボールアワー・後藤輝基が、松本人志にM-1グランプリ2001で「55点」という低得点をつけられたことで芸人を「やめなアカンねや」と思っていたと告白していた。
後藤輝基:そもそもM-1グランプリっていうのは、芸人が生きる場所、そして辞める場所。それを与えてやっていこうっていうところで。
若林正恭:はい。
後藤輝基:俺らも「そんなんできんねや」って言ってて。吉本興業はもう全員、スケジュールに「M-1予選」って入ってた。
若林正恭:はい、はい。
後藤輝基:強制。
若林正恭:強制。
後藤輝基:で、出たって感じ。緊張して、俺、1日でマジでタバコをワンカートン吸ってた。
若林正恭:はっはっはっ(笑)一箱じゃなくて、ワンカートン(笑)
後藤輝基:火葬場より煙出てた。
若林正恭:はっはっはっ(笑)常に吸ってる状態ですね。
後藤輝基:常に吸ってる状態。
岩尾望:だからそんな、ゴールデンタイムの生放送で、若手が漫才するなんか。
若林正恭:なかったですよね。
岩尾望:大阪でもテレビ、たまに出るぐらいのレベルの時にいきなりやったから。
若林正恭:ああ、そうなんですか。当時、本当ここでダメだったらダメなんじゃないか、みたいな空気でしたよね。
後藤輝基:そう、そう。
若林正恭:生きるか、死ぬかみたいな。
後藤輝基:だから得点が、松本さん50点とか(松本人志に55点をつけられた)。
春日俊彰:50点ですか?100点満点の?
後藤輝基:そう。
岩尾望:今、86点とか出たら結構凹んでたりするやん。
若林正恭:そう、そう(笑)
岩尾望:めちゃくちゃ高得点よ、そんなもん(笑)
春日俊彰:はっはっはっ(笑)
岩尾望:80点台なんか誰も出してなかった。中川家さんとか、麒麟ぐらいで。
後藤輝基:今の審査員で、50何点なんか打たれへんよ。
若林正恭:頭おかしいですよね、50点なんて。あの状況で打つ人。
後藤輝基:で、憧れた人が50何点つけたから、もうアカンって思って、やめようと思って。
若林正恭:え?第1回の後ですか?
後藤輝基:そう、そう。
若林正恭:で、二人で松本さん「50点だったなぁ…」って話はするんですか?
後藤輝基:その話はあんませんかった。
若林正恭:もうしない、できないぐらい?
岩尾望:打ちひしがれて、何も言葉も出ない。
若林正恭:覚えてます?あのTMCの帰りとか。
後藤輝基:帰り、覚えてない。ほんまにマジで覚えてない。
若林正恭:へぇ。
後藤輝基:「やめなアカンねや」って。
若林正恭:へぇ。「やめなアカンねや」って?
後藤輝基:ホンマに思ってた。で、やめよう思っても、吉本のええところというか、もう仕事入ってるやん、劇場。
若林正恭:はい、はい。
後藤輝基:やめられへんやん。で、どうせ劇場出なアカン、ほんならネタの作り方変えようってなって。
若林正恭:へぇ。
後藤輝基:で、当時、第1回目はなんかのネタのここ、なんかのネタのここ、じゃあこれもって、もう寄せ集めて、盛り合わせて。
若林正恭:はい。
後藤輝基:それで、大阪でもウケとったから、それでええんやろって思ってたら、アカン。
若林正恭:うん。
後藤輝基:ほんなら、ネタを1本にしようって言って、作り方変えて、2002年に挑むっていう。
若林正恭:へぇ。あ、そうなんですね。