2024年6月17日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、『魔改造の夜』で電マを登場させたNHKの番組スタッフたちに「あれは狙いなんですか?」と質問したところ予想外の答えが返ってきたと明かしていた。
伊集院光:『魔改造の夜』でさ、ついこの間オンエアされたやつが…まぁ撮ってから、オンエアするまで結構長いんですよ、凄い編集したりもするんで、膨大な素材を詰めて、詰めてあの長さにしてるから。
電マを走らせるっていう。で、そのまたその電マも、いろんな電動マッサージ機あると思うんですけど、もう例の電マなんだよね(笑)よく見る電マなんだよね。で、それをあの走らせるっていうか。
凄いと思ったよ、電マをどうやって走らせんのってなった時に、なんていうのかな、その振動を直進する力に変える、みたいなやり方をみんなアプローチとしてはしてくんですけど。
どこまで言えんだよ、その『魔改造の夜』っていうのは、色んな企業がバカバカしいことに全ての心血を注いで、無理難題を番組側が出すんですよ。電マ、50m走だったか、25m走だったか、「一番早いタイムを出してくれ」っていうわけ。
で、色々細かいルールがあって、予算はいくら以内ってあったり。で、1ヶ月半かな、1ヶ月半の間、割と有名企業が頑張ってその電マを改造する、と。で えっと詳しい人が本当にルールの作り方が割と絶妙で。それでも考えられないことは起こるものの、ルールの作り方がかなり絶妙で、この振動を直進する能力に変えろっていうルールがあって。
別に電マの改造で、中のモーターを取り出しちゃって、それで車作っちゃえばそれは電マが走るってことになんのかいっってことなんだけど、その辺は振動を直進力に変えなきゃいけないみたいな。
一番強かったところ、企業の名前は忘ちゃったけど、電マと普通のデッキブラシのブラシ部分みたいのを、絶妙な角度で組み合わせて、なんつったのかな、震えると毛のブラシの部分の振動が斜めに地面を蹴っていって、凄いスピードで走るみたいのを作ってて。
で、俺はずっと思ってたんだけど、「電マって…」っていう。「あの電マじゃん」って思ってたんだけど、ルールに口出しする立場にないの。俺はもうそこに楽しましてもらうので行ってるから。
でね、必ずバカバカしいんだけど、今までやってきた、たとえば洗濯物をかけるハンガーを自走させる、とか。それから扇風機を飛ばすってあったかな。トースターから出てくるパンを10m縦に飛ばすみたいな。いろんなのがあるんだけど。
それから、ウサちゃんの人形、猫ちゃんのぬいぐるみをどうするみたいながあるんだけど、必ず頭に何にもしてない状態で、どれだけ無理難題かっていうのを見せるシーンがあって。それは大体出演者になんだけど、「じゃあ伊集院さん、今回のトースターのパンがどれぐらい飛ぶか、やってみてください」って言うと、飛びもしないよね。要するに勢いよく上に出るっていうだけのやつを、「いやぁ、飛ぶとは到底思えませんけど。ここから魔改造するんです」って頭の振りがあるんだよね。
で、その電マの時も、「ちょっと普通に使ってみてください」って言うから、玉袋の裏のところ当てて、「いや、普通に気持ちがいいですけど。でも、これは別に…」って言うのかと思ったら、「そうじゃなく、肩に当ててくれ」みたいな。
で、俺からしてみたらもうどう見たって…いや、いつもネットとかが騒ぐ時に、「そんなの思わないよ、難癖だよ」って思うけど、電マ25m走の予告が前の週か、前々の週ぐらいにもうオンエアされてすぐに、ネットの方はざわめいてて。「おいおい、NHK何やってんだよ」っていう。
電マを走らせるって、どういうつもりなんだよみたいなのが凄いね。それこそ、「NHKで映していいのかよ?モロにあの電マを」って、ワーッてなってたのよ。
で、また新しいの撮るって言うんで、打ち合わせがあった時にスタッフに会ったから、ちょっとこう勇気を出して、別にそれも覚悟でやってればそれでいいと思うから、「ネットが結構ざザワめいてましたけど」っていう。
「あれは狙いで、電マそういうことになってもいいやっつって、電マ使ってるんですよね?」って聞いたら、「はぁ?」って。「どういうことですか?」「いや、だから…え?」なんつって(笑)
結構、俺その時点で真っ赤っかになりながら、「あの…ですから、絶対連想するじゃないですか」「何を?」って、マジでだよ、マジで(笑)それもさ、演技でとぼけてんなら、俺だってさすがに分かるよ、スタッフみんな真面目だから、真面目な人たちだから。
「どういうことですか?」「いや、あの電マって…AVとかで使われる、割とスタンダードな電マじゃないですか。あれがこうNHKの割と、浅い時間に画面に出てくるっていうだけで、おそらくみんなエロいことを連想すると思うし、ショッキングだと思うんですけど」「どういうことですか?そういう作品があるんですか」「潮吹き地獄…みたいなのに、割とあれは使われることが多いんです」「これが?」って、5人ぐらいスタッフいたけど、全員がその発想が全くないの。
「え?!」って言ってる、君らの品のなさも凄いよ。ここで「え?!」って言ってるってことは、あの伊集院って奴と全く一緒よ(笑)俺の中では、「これはその電マだろ」って思うんだけど、誰一人「おかしなことを」って。
で、最終的には、チーフに近いディレクターが「不勉強で、そのような発想をなさるという感覚を持っておりませんでした。今後気をつけます。反響に関しては、この後、調べてご報告いたします」って言うんだけど、「いいけど、もうやっちゃったやつだから」って(笑)
「俺の気のせいかな」なんつって。俺が特殊性癖を持っているせいなのかなって思って。でも、そう言われちゃったら、それ以上何も言えないよね。震えたよ、本当震えた。