2024年4月27日放送のFM OSAKAの番組『TENGA presents Midnight World Cafe~TENGA 茶屋~』(毎週土 25:30 – 26:30)にて、お笑い芸人・ケンドーコバヤシが、老人から吉本芸人であるという孫を「芸人やめさせて欲しい」と頼まれた時に「俺も丸くなったなぁ」と実感した理由について語っていた。
ケンドーコバヤシ:このケンドーコバヤシもね、ここまで丸くなったっていうのがね。ついさっきね、伊丹空港の方からタクシーで来たんですけども。
タクシーの運転手さんが、結構なおじいさんでね。「あ、声で分かりました。ケンドーコバヤシさんですよね」って。「あ、そうです」言うたら、「ちょっとね、ケンコバさんに相談乗って欲しいことがありまして」って。
「あ、どうぞどうぞ」って。「いや、ウチの初孫がですね、吉本行ってまして」って。「あ、そうなんですか」って。「で、30までに芽が出んかったらやめろって約束で行ってるんですけど。なんとか、もう現実を分からせてやめさせてもらえませんかね」って。孫が可愛くて。
「いや、でもね、本人がやりたいって言うんならいいんじゃないですか」みたいな風に、対社会、対世間みたいな意見を俺、言うてしまってんけど。「本人がやりたいっていうんなら、いいんじゃないですか」みたいな。
「いや、それがですよ。そいつの親父、言うたら私の息子ですね。今、会社興してえらい稼いでましてね。で、孫に継がせたい、と。年商何十億ですわ」「え?」ってなって、俺も。
それでも「いや、僕はお笑いがやりたいんだ」って。「何年かは、そういう熱も冷めへんやろうって、長男が行かせたんですけどね。私も孫には嫌われたくないんでね、やめろとは言われへんかったんですけど。これ、長男やったらもう、ぶん殴ってやめさせてましたからね」って。
「あ、そうですか…」って、俺が芸人っちゅうことも、忘れてんのかなって思って。「あ、そうなんですね…」って。「本当、学生の時からね、何ひとつ不自由なく育てたんがやっぱりよくなかったんでしょうね。ゲレンデ買ってあげてね」言うて。
「え?あ、そうなんですか」って。「ゲレンデも乗り回した挙げ句、大きいから乗りにくい言い出して。で、私の息子がね外車と日本車、小さいの2台買ったらどうやってことで、それに変えて、今、乗り回しとるんですけどね。それでも僕、お笑いがやりたいって言ってね」って。
「で、彼女も、ミスなんとかみたいな子と付き合ってるんですよ。それでもお笑いがやりたいって。その子もね、社長夫人になれるはずやったのに、可哀想やなって話で、今のところは付き合ってるみたいですけど、間もなく別れるんでしょうけども」って。
俺、段々腹立ってきて。「やめろ、そいつ」って言いたかってんけど、なんかね、タクシーの車内なのに、対社会、対世間みたいな。「でもね、本人がやりたいんやったら、やらせてあげるっていうのがいいんじゃないですかね。今どき珍しい、上下関係とかも学べる世界なんで」みたいな(笑)
「でも、あんなクソの役にも立たん仕事でしょ」みたいな、俺が芸人ってこと完全に忘れてるみたいな(笑)「長男の仕事は、クリエイティブな、海外のホテルとかのいろいろ、携わる仕事をしてるらしいですわ、世の中の役に立つ。お笑いなんか、クソの役にも立たん仕事でね」って。
「まぁ、でも本人がやりたいって言うんやったら…」って(笑)丸くなったなぁって思ってね(笑)