2024年4月20日放送のTOKYO FMのラジオ番組『まんが王国presents 世界はまんがで出来ている』(毎週土 19:00-19:30)にて、漫画家の浅野いにおが、漫画『ソラニン』のタイトルは実はASIAN KUNG-FU GENERATIONが大きく関わっていると告白していた。
浅野いにお:『ソラニン』の時は、僕もまだ結構新人だったんで。漫画家から意見は言えないんだけど、「これだけはやるなってことだけは聞いてやる」って言われたんですよ。
狩野英孝:ああ、なるほどね。NG?
浅野いにお:そう。「これだけはやめてくれ」みたいな。で、要望はなんでもかんでも受け入れられないからって言われて。
狩野英孝:はい。
浅野いにお:で、僕が言ったのは、あれバンドマンの内容なんで。
狩野英孝:宮崎あおいちゃん。
浅野いにお:そうです。だから、「本人が弾いてくれ」って。
倉持由香:当て振りは…
浅野いにお:当て振りはやめてくれっていうふうに。
狩野英孝:バレますしね。
浅野いにお:そう。熱が乗らないというか。
狩野英孝:実際、桐谷さんのドラムなんかも、本当に叩いてるから迫力ありましたしね。
浅野いにお:そうなんです。元からやってる方だったんで。
狩野英孝:ギター弾ける人、ドラム叩ける役者さんをツモった感じですかね?
浅野いにお:いや、でもね、結局そこらへんはたまたまっぽい感じ。
狩野英孝:本当ですか。
浅野いにお:桐谷さんとかはそうだったと思いますね。ベースの役者の方は、サンボマスターの近藤さんっていう方で。
狩野英孝:はい。
浅野いにお:あの人はもちろんできるんですけど。結構ね、キャスティングとかっていうのも、今までの映画化を見てきましたけど、本当にね、運なんですよね。
倉持由香:ああ。
浅野いにお:かなり運の要素強いです。
倉持由香:色んな大人の事情も絡んでくるし。
浅野いにお:そういうふうに考えると、自分はキャスティング運が超絶良いと思ってます。
狩野英孝:宮崎あおいちゃんが、そんなにギター上手くない。それがよかったっていうか。
浅野いにお:そうなんです。変に上手かったら不自然なんで(笑)
狩野英孝:そう、そう。あのぎこちなさも一生懸命さがあって、あの映画5~6回ぐらい見ました。
浅野いにお:ありがとうございます(笑)
狩野英孝:本当に好きで。
浅野いにお:いや、でもいいですよね。僕もたまに自分の関わったのを見返したりするんですけど、今の自分では描けない内容や雰囲気とかってあるんで。
倉持由香:うん。
浅野いにお:『ソラニン』を描いてたのは25ぐらいなんですよ。
狩野英孝:若い。先生今、いくつですか?
浅野いにお:43です。
狩野英孝:俺と同じぐらいだ。…音楽はどうなんですか?アジカンの。
浅野いにお:いや、あれも完璧じゃないですか。
狩野英孝:完璧すぎる。
浅野いにお:元々アジカン好きだし。しかも『ソラニン』っていうタイトル自体が、当時僕が大学生の時に付き合ってた彼女が、アジカン好きで、僕も好きで。
狩野英孝:はい。
浅野いにお:で、次のアルバムが「ソラニンってタイトルらしいよ」って。
狩野英孝:へぇ。
浅野いにお:「良いタイトルだなぁ」って思ったら、実際出たら『ソルファ』っていうタイトルだったんですよ。彼女の勘違いで(笑)
狩野英孝:はっはっはっ(笑)
浅野いにお:でも、そこから「じゃあ、漫画のタイトルにしよう」って、『ソラニン』ってタイトルを作って。
狩野英孝:へぇ。
浅野いにお:結果的にそれの主題歌がアジカンになるっていう。
狩野英孝:それは、こっちからお願いしてですよね?
浅野いにお:でも、僕からはそのエピソードは言ってないはずなんですよ。
倉持由香:え?じゃあ、たまたま…
浅野いにお:たまたまだったと思います。
倉持由香:凄いですね、先生持ってますね。
浅野いにお:だからね、そこの運だけは異常に良いんですよね。