2024年3月11日放送のニッポン放送系のラジオ番組『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(毎週月-金 11:30-13:00)にて、放送作家の高田文夫が、鳥山明の訃報で改めて感謝を伝えたいと思った理由について語っていた。
高田文夫:我々はやっぱり鳥山明先生とTARAKOちゃんを亡くしてるだろ。
松本明子:そうなんですよね。
高田文夫:鳥山さんだって、子どもの時、ずーっと漫画描いてたんだよ。で、一切、途中で描かなかったんだよ、あの人。凄いんだよ。デザイナーになったんだよな、広告代理店で。だからあんな絵のタッチが上手いんだよ、デザインが全部。
松本明子:ああ。
高田文夫:だから子どもの時に、手塚治虫先生とディズニー。これだけ見たんだよ、小さい時に。
松本明子:へぇ。
高田文夫:パッと頭に絵が入って、それから一冊も漫画って読んだことないんだよ。
松本明子:へぇ。
高田文夫:何一つ。だから、ストーリーなんか全然、自分のオリジナルなんだよ。害されないんだよな。影響を受けないわけだよ、色んな漫画には。
松本明子:はい。
高田文夫:それでいきなり、人見知りなデザイナーだからさ(笑)会社行っても勤まらなくてさ(笑)絵だけは上手かったから。
松本明子:それでですか。
高田文夫:それで目をつけられて。そしたら、あれだけ素晴らしい絵を描いたじゃない。
松本明子:そうですねぇ。
高田文夫:全国のお父さん、本当に親身にそう思ったけど、鳥山明に感謝してると思うよ。俺ら一番忙しい時だからさ、子育てっていうかさ、子どもの、男の子の相手できなかったんだよ。
松本明子:ああ。
高田文夫:ウチに帰る時間もなくてさ、忙しい時期だろ。そういう時に、ウチの長男がもう50近くなるけどさ。そういう時、Dr.スランプ、アラレちゃんが遊んでくれたんだよ。
松本明子:ああ、アラレちゃん。
高田文夫:ずーっとアラレちゃんだったんだよ。
松本明子:ええ。
高田文夫:長男は。で、次男坊がドラゴンボールで育ったんだよ。
松本明子:ああ。
高田文夫:ワーッてさ、孫悟空でさ。
松本明子:孫悟空、かめはめ波。
高田文夫:だから、鳥山明には頭が上がらないよな。あの人たちが一生懸命、愛と勇気を全部教えてくれるだろ?
松本明子:子供たちにもみんなに教えてくれて。
高田文夫:それで、人には優しくって。最終的にはみんな優しくなるじゃない、鳥山明の映画ってさ、漫画って。
松本明子:はい。
高田文夫:だから素晴らしいよね。ジーンときちゃったね、今回ね、さすがに。