2023年9月4日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、ハライチ・澤部佑のバスケW杯中継ゲストとしての「邪魔しないように」と遠慮しつつの立ち回りに共感していた。
伊集院光:ゲストにさ、ハライチの澤部君が入っててさ。もうなんか、澤部君の感じが、俺なんかもう凄い好きで。
澤部君も…これ、俺のおそらくって話で。おそらくって話。そのジャンルが好きなタレント、そのジャンルが好きならば好きなほど、仕事で…スポーツ、たとえば「ラジオのナイターのゲスト解説です、伊集院さんです」って言われたりするのは、嬉しくもあり。迷いもあるっていうか。
スポーツファンとしては、そのスポーツが大好きだから、いらないんだよね、解説席にいる伊集院光、いらないの。で、いらないけど、呼ばれたからには行って、少しでも役立ちたい。
で、自分が思うこの要素は邪魔だから、なるべく行かない。技術的解説をするとかは、絶対自分はしないようにしてるし。見てる立場のプロだから、「観客ってこう思うんですよ」っていう風に、その場にいるプロの、元野球選手の野球解説者の人に言うことはあっても、「スイングが」とか、「カウントが」とかは言わないようにしてる。
で、多分澤部君の中にも、呼ばれる光栄と、それから「邪魔しちゃいけない」っていう不安は、両方あると思うんだよ。で、ちょうどその第3クォーターで逆転して、どんどん点差が離れてく時に、みんなが凄い騒ぎになってて。
その時に、澤部君だけが「こっから気を引き締めていった方がいいです」っていう。「何が起こるか分からないのがバスケです」って言うの(笑)で、これは多分、ファンとしてはそう思ったんだろうね。
そう思ったんだろうけど、俺が思うにね、その澤部君が「でも、みんながこんなに盛り上がってる時に、そんなこと言うのもなんだろうな」と思いながら、言ったり、言わなかったりなのが、もう抱きしめたくて、俺(笑)
「分かるよ、分かるよ」っていう。その澤部君は明るい坊主だと思われてるけど、目配りとしては、ディフェンスの目配りで色んなテレビに出てるから。要は、「ここでみんなお祭り騒ぎになってる時に、何か起きちゃいけない」っていうことは思っちゃうんだろうね。
で、思っちゃうから、言うじゃん。で、とにかくその時も、「バスケっていうのは5分あったら、何点差もひっくり返されるようなゲームですから」みたいなこと言ったような気がするんだよね。
でも、喜びも入ってくる感じなわけ。で、それを聞いてる時の、なんかこう澤部君の…多分、俺の野球ファンよりも、下手したら上のバスケファンの、その凄い瞬間に立ち会いながら。
なんかその「このことも言っておかないと」って。そのバスケの怖さも言っとかないとって。だけど、「ここで言うのもなぁ」って。「ここで言うのもちょっと、みんなを冷ますんじゃないかな」みたいな。
でも、凄かったのはさ…俺からしてみたら楽しいし、嬉しいし、ここまで自分が見てきてこうだし、とか変えてくんだけど。そしたら第4クォーターに、まさにその感じ起きてくるじゃん。何があるか分からないっていう。
あれだけ吸い込まれるように入ってた、それこそ名護から投げて入ってたのに(笑)宮古島から投げて入ってたやつが、全然入んなくなって。入って当然のやつが全然入んなくなってくるじゃん。
その時に、どんどん点差が詰まっていく感じの時に、「ああ、これが澤部君の言ってたやつなんだ」と思って、どんどん不安になるんだけど、最終的には大勝利で終わっていくじゃん。