2023年7月25日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、高史明が12歳で自殺した息子に言った一言を悔やみ続けていたと明かしていた。
太田光:森村誠一さん、亡くなっちゃったね。
田中裕二:亡くなっちゃったね。前、来てくれたね、我々の番組にね。
太田光:そう、そう。『爆笑問題のススメ』ね。
田中裕二:うん。
太田光:ねぇ、ずっと書き続けてたけどね。
田中裕二:うん。
太田光:『人間の証明』。
田中裕二:『野生の証明』ね。
太田光:うん。優作があそこでいたのが、北公次でしたよね。
田中裕二:なんですか、意味ありげに(笑)北公次さんね。
太田光:あと、高史明さんっていうね、『ぼくは12歳』って詩集。
田中裕二:はい、はい。
太田光:12歳の時に自殺しちゃった子なんだけど。凄い聡明、めちゃくちゃみずみずしい詞を書いて。で、学校でも明るくて、なんだかわかんないのに、亡くなっちゃったんですよ、突然ね、自ら命を絶って。
田中裕二:うん。
太田光:で、そのお父さんの高史明さんっていう方も、この間やっぱり何日ぐらい前かな、90いくつで亡くなったみたいなんですけど。
田中裕二:うん。
太田光:俺はだから何年か前に、高さんの家に訪ねてって、対談をしたんですよ。
田中裕二:ああ、会ってるんだ?
太田光:会いましたよ。
田中裕二:うん。
太田光:その話もしたと思いますけど。で、ずっとやっぱりね、息子が…人はどう生きるべきかっていうの書いてた人ですからね、その高さんっていうのはね。そのわずか半年後ぐらいに、息子が亡くなったんですよ。
田中裕二:うん。
太田光:で、出版したわずか半年後ぐらいに、息子が亡くなったんですよ。それを心の中の傷としてね、要は自分の責任だって言いながら。
田中裕二:うん。
太田光:で、お母さんはお母さんで、「抱きしめ方が足りなかった」って言うんだけど、本当にわかんないんですよ。いじめられてたっていうわけでもなくですよ。
田中裕二:うん。
太田光:で、みずみずしいんですよ、詩集はどれもね。で、明るくて、人気者で。で、高さんとね…お母さんもいたけど。ずっと話してて。「もういい加減ね、自分のせいだっていうのは、僕はちょっと違うと思う」って、あの当時話したんですよ。
田中裕二:うん。
太田光:で、やっぱりね、「どっちかと笑い話にできないんですか」って。俺はもう、ちょっとわざと言ったらね、「いや、全然してください」って。
田中裕二:うん。
太田光:「俺、じゃあ笑っていいですか?息子さんのこと」「笑ってください」って言ってたね。だけど、「じゃあ高さんも、そういうね笑い話の、息子さんについての小説書けますか?」って言ったら、「それは僕はできないんだ」と。
田中裕二:うん。
太田光:「僕はやっぱり、自分の責任として彼の死を受け止め続けるんだ」って言ってたのが、凄く印象的で。12歳の誕生日に、「君はもう大人なんだから、これから自分の責任で生きていくべきだ」って言った一言を、ずーっと後悔してるって。
田中裕二:うん。
太田光:俺は「それだけじゃないでしょ」って言ったんだけど、「いや、あの一言が」って。お母さんは、「抱きしめ方が足りなかった」って言ってたね。