2022年10月12日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』(毎週水 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、吉本興業を批判しているつもりが有名レコード会社の批判をして激怒させてしまったと告白していた。
山里亮太:俺、凄い反省してることがあってさ。音楽番組なんかやらせてもらってまして、『Melodix』ってずっとやってまして、17年やってるんです、実は。
で、MCもね、17年やらせてもらってて。スタッフさんはどんどん入れ替わって、テレビ東京の新人の方が色々入ってきて、練習するみたいな。それも含めて、凄い入れ替わってるんだけど、僕らだけ残って、最古株ぐらいですよ、私たちなんか。
だから、ちょっと気をつけなきゃいけないこともあるんですけど。あるね…吉本興業発のアイドルグループがいるわけ。男性アイドルグループね。アイドルグループとは言え、お笑いもやっちゃいます、だって吉本ですものっていう。
で、俺、凄いその子たち頑張ってるし、好きなの。事前アンケートとか凄い一生懸命書いてくれてる。「はい、こういうエピソードね。これを振っていけばいいんだね」って思って。
で、『Melodix』のスタッフさんが来て、「すみません。今、向こうのマネージャーさんから、これは言えないっていうのがあって…」って。「これはNGです、振らないでください。ここも全部隠します」って打ち合わせをしてきてさ。
でね、その日、色んな人たち出てくれてた。そのアーティストさん出てくれて。本当にみんな色んな話をしてくださってたの。誰一人、これNGなんてことを言ってくる人はいなかった。そんな中で、唯一、ここをカットしてくれって言ったのが、吉本興業発のアイドルグループ。
待ってくれ、とスタッフさん。そんなわけがない。「でも、向こうのマネージャーさんがこれは触れないでくださいって…」と。俺はちょっと震えたのよ。しかも台本の中でね、「自分たち吉本興業なんで、後輩です」みたいな。後輩としてくるんですよ。
で、その子たちは一生懸命アンケート書いたのを、吉本興業が消してる?なんだそれはって。「でも、こればかりはすみません」って。「お願いします」って。俺もそこでね、「いや、納得いかないよ」って言ったら、それは長いことやってる古株がそれを言うのはスタッフさんに迷惑かける。
「分かったよ」と。で、いざ本番始まるわけですよ。もう頑張ってるその子たち、元気な挨拶で「ああ、やっぱいいね」って思ってる。そのキラキラした目、ここから頑張ろうとする姿。その姿が俺の中で変なスイッチを押しちゃったのよ。
本来だったら「後輩なんだよね、今日はよろしくね」ぐらいのオープニングだったはずなんですよ。なのに、変なスイッチ入って山里が言ったのが、「そうなんだよな!後輩なんだよ。吉本興業所属なんですよね。そこを言ってきてるのに、何を血迷ったか、今日各アーティストさんが来てる中で、唯一、これを言ってくれるな、あれを言ってくれるなって、マネージャーさんが言ってきた。冗談じゃない!お笑いを生業とする吉本興業のスタッフが、お笑いの箇所を削るなんて言ってきやがって、どんなセンスだ!お前、いつ入ってきた?ウチの会社に」と。
「ウチの会社、なんだと思って入ってきたんだ。頭どうかしてんじゃねぇのか!いい加減にしろ、この野郎」って言っちゃったの。でも俺は、そこまで言ったけども、言っちゃいけないことを言わずに、台本の中で最大限でやる。でも、これだけは言いたかったの、気持ちとして。「ふざけるな」って。
で、全然削る必要がなかったの。あった方がその子も活きるし。それが無性に悔しくて、吉本興業だっていうのが悔しすぎて。他の人たちは誰も言ってないのに、ウチだけ。なんで言うの、恥ずかしいと。
全然誰も笑わないの。『Melodix』のスタッフさんだけ笑ってる。「あ、言ってくれたんですね」って。で、終わって。収録はもちろん盛り上がりましたよ、その子たちも頑張ってくれたし。
で、後でスタッフさんに聞いたら、その日、吉本誰もいなくて、レコード会社の人だけだったんだって。だから、俺が言ったさっきの怒り全部、全く関係ないレコード会社の人に言ったわけよ。
うん…凄い向こう怒ったみたい(笑)超有名な世に言うレーベルっていうやつよ。だから、「ここダメです、ここダメです」ってことは、レーベル的なことなのよ。売り出す上で「ここは言えません」っていうことを、俺は吉本が言ってると思ってるから、そのつもりで「ここを切るなんて、どんなセンスしてるんだ!」と。