2022年1月23日放送のMBS毎日放送の番組『日曜日の初耳学』(毎週日 22:00-22:54)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、テレビ業界がコンプラ的に厳しくなり、容姿イジリもできなくなってくる中で「テレビを無菌状態にしたくない」と思う理由について語っていた。
林修:ちょっと(太田光『芸人人語』を)読ませていただきますけども、「一言で言えば、私はテレビを無菌状態にしたくないと思っている」っていう。
太田光:そんなこと書きましたかね(笑)ゴーストが書いたんじゃないですかね(笑)
林修:ふふ(笑)こんだけコンプライアンスが厳しくなってくる中で、規制はどんどん厳しくなってると思うんですよ。でも、一方で太田さんが「無菌状態にはしたくはない」と。どうですか?そういう規制について。
太田光:だから、僕はですね、「いじめに繋がる」とか言うんですけど。芸人さんによって、考え方は違うけど。
林修:はい。
太田光:笑いはいじめそのものだって俺は思ってるんですよ。ウチの田中がチビっていうところで笑いをとるわけですし、アイツが片玉だってことで笑いをとるわけ。これ、いずれできなくなると思うんだけど。
林修:うん。
太田光:ただ、それっていいのかなって俺は思ってて。
林修:うん。
太田光:別にそんな偉そうなことを言うつもりはないんだけど。いわゆるそこには、軽蔑や蔑みだけじゃなくて、田中がたとえばフリップをセットの中で剥がそうとして手が届かないって時に、お客さん笑うわけですよ。
林修:うん。
太田光:それはね、彼の身体的な欠陥を笑っているっていう見方をする人もいるけども、愛嬌があったり、あるいは共感。「そういうことあるよね、上手くいかないことって」って、そういう共感の笑いも、同時にそこに俺は重なってるって思ってるんですよ。
林修:うん。
太田光:「そういうことで笑いをとってはいけません」って言ってる人たちは、人の失敗で笑ったことがないって言ってるに等しいんだけど。
林修:うん。
太田光:俺は人間は人の失敗で笑うもんだ、と。