2021年3月17日放送のMBSラジオ系のラジオ番組『アッパレやってまーす!水曜日』(毎週月-木 22:00-23:30)にて、お笑い芸人・ケンドーコバヤシが、梶原一騎が考えた『あしたのジョー』最終回のラストシーンにちばてつやが激怒して「真っ白に燃え尽きた矢吹丈」で終えることになったと語っていた。
ケンドーコバヤシ:『あしたのジョー』は梶原一騎原作で、ちばてつやが絵やねんけど。
山根良顕:はい。
ケンドーコバヤシ:梶原一騎の書いた最終回が、ジョーがホセ・メンドーサに負けた。で、帰りに後楽園の街をとぼとぼ歩きながら丹下段平が「ジョー、おめぇは試合には負けたけど、喧嘩には勝ったぜ。胸張って帰ろうぜ」っていうラストやねんけど、ちばてつやさんが激怒して。
山根良顕:はい。
ケンドーコバヤシ:「え?ここまでやっといて、喧嘩に勝ったはないでしょ」と。電話かけて、「ラスト、変えますよ」と。
山根良顕:へぇ。
ケンドーコバヤシ:で、梶原一騎も「任せたよ」って言うて。で、そっからちばてつやは悩みに悩んで、「そういえば昔、ジョーが『真っ白な灰になりたい』っていう台詞あったなぁ」って。
山根良顕:ああ。
ケンドーコバヤシ:で、「これだ」っていうことで、真っ白な灰になって動かなくなったっていうラストシーンに変わったのよ。
田中卓志:へぇ。
ケンドーコバヤシ:逸話があんねん。
山根良顕:でも、死んでるか死んでないかは書いてないんですよね。
ケンドーコバヤシ:それは書いてないのよ。想像に任せます、と。
田中卓志:それでコーナーに座って…
ケンドーコバヤシ:座って、ちょっと笑ってんのよ、ジョー。
田中卓志:ああ。
ケンドーコバヤシ:凄いラストなのよ。