2020年11月9日配信開始のYouTube動画『上石神井ラジオ』(毎週月曜日更新)にて、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が、M-1グランプリ予選で敗退するベテランコンビがやりがちな自虐ネタに苦言を呈していた。
塙宣之:M-1グランプリの準々決勝、今年だから3回戦がなくなって、準々決勝になったのか。
M-1って、今年はちょっと1回戦無観客だったからアレなんだけど、1回戦、2回戦、3回戦、準々決勝、準決勝、決勝。僕らがいた時は、準々決勝ってなかったのかな、途中から多分できたんだけど。
結構、何回も勝たなきゃいけないんですけど。1回戦、2回戦って結構難しいんですよ。1回戦の、こんなの別に勝ち方とかないんだけど、1回戦は本当に1日に何十組も出るじゃないですか。だからもう、普通のことややると、お客さんも飽きちゃってて、変なことをやると受かるんですよ。
だけど、2回戦になるとまたちょっと違っちゃって、変なことをやるとあんまウケなくて。その戦い方がまた難しいんですよね。やっぱり、2分で自分たちのネタを表現するのっていうのは、相当難しいと思いますけどもね。
ホームページとかに、予選のトップ3みたいなの出てるじゃないですか。それたまに見ますけど、ウケ方が本当のウケ方なのか、内輪ウケなのかっていうのがあるんですよね。だからそこが…本にも書いたんですけど、そういう人たちはやっぱり準々決勝まではいってないもんね。
これも本当また言うと嫌がられるかもしれないけど、ベテランの芸人に多いのが、「俺たちこうやってるから、まだ売れないんだよ」っていうのは、あんまやめたほうがいいよね。それってなんかネタじゃないもんね。芸じゃないというか。
俺たちも個人名を出したりするんだけど、その出し方とちょっと違う気がするんだよなぁ。売れてない芸人が、売れてない芸人の名前出すのって、あんまりやめた方がいいと思うんだよなぁ。
ちゃんとしたものを作った方が良いのに。自虐というか、柱がそこになっちゃってるから。柱にしちゃいけないところで、柱にしちゃってる人が多いから。
去年のミルクボーイみたいに、本当に実力のある人っていうのは、そこに逃げないからさ。そういう人達がいっぱいいれば、もっともっと、いいんだろうけど。