2020年11月6日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『問わず語りの神田伯山』(毎週金 21:30-22:00)にて、講談師の神田伯山が、古舘伊知郎が会った時には丁寧で礼儀正しかったのにYouTubeで「神田伯山に仁義切ってきました!」と言っていて驚いたと語っていた。
神田伯山:(古舘伊知郎に)「伯山さんと2人きりで」って言われて。「え?告白されんのかな」って思って。
ディレクターの戸波さんも全然聞いてなかったらしくてさ。「ああ、そうですか」って。奥の部屋、奥の部屋…ってさ、TBSラジオのえらい奥の部屋連れてかれてさ。
「ウチのマネージャーの山口も同席していいですか?」って言ったら、「あ、すみません。伯山さんと」って言われて。そんななんか内密の話あるかなって思ってさ。しかもアポもないからね、なんだろうって思ったらさ、別に大したことなくて、古舘伊知郎さんのトーキングブルースって有名な素晴らしいライブがあるんだけど。
それでちょっと講談をやりたいって言うのよ。そしたら僕は、「それはぜひとも。古舘伊知郎さんみたいな著名な方にやっていただければ、荒川良々さんにもやっていただいて、本当に大好評で。本当に嬉しくって。僕は現代の講釈師っていうのは古舘さんだと思ってるんですよ、喋りの素晴らしさってね」って。
「いやいや、とんでもないです。本当に恐縮してまして。伯山さんの芸は本当に好きでね、YouTubeでも見させていただいて」って、とにかく丁寧なのよ。
なんかさ、こんなに大先輩が丁寧に頭下げて、「講談をぜひとも教えていただくわけには…」「もちろん、それは喜んでさせていただきます。とにかく古舘さんがやっていただけるなら、講談が広まりますから。こんなに嬉しいことないです」って。
「そうですか!ありがとうございます」って。で、数日経ってさ、古舘さんのYouTube見てたらさ、「神田伯山のところに仁義切ってきました」って。
「ええ?!そんなだったっけ?」っていう。「そしたら伯山さん曰く、いいじゃないですか。面白いじゃないですか。やるべきですよ。古舘さん、やりましょうよ」…そんなんじゃないじゃん(笑)
なんか車乗り込んじゃってさ。忙しいんでしょ、古舘さんも。それでなんか語ってんだよ。「これからやるから見てて」って。「俺の中のろくでもないところ、全部さらけ出すから。心の窓、全開で換気しちゃいます!」みたいな。何を言ってんだっていう(笑)
その時も「俺が、俺が」って言うんだけど、やっぱ「僕」顔なんだよ。「こういうのは二番煎じはダメだから」って言ってんだけど、荒川良々やってんじゃねぇかな、なんて思いながら。
でもさ、あの古舘さんみたいな人が講談やったらめちゃくちゃ面白いから。ぜひね、古舘伊さんの講談、やるそうなんでね、見ていただければと思いますけども。