伊集院光、ホリエモンと入店拒否をした餃子店のマスク騒動もあり「ラジオで盛って話す」ということがしづらくなったと実感「もう昔のラジオとは違うんだ」

2020年11月2日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、ホリエモンと入店拒否をした餃子店のマスク騒動もあり「ラジオで盛って話す」ということがしづらくなったと実感したと語っていた。

伊集院光:(秋田の郷土料理屋で)靴のロッカーがいっぱいあるようなところに通されて。で、「ちょっと待ってて」って言われて待ってたら、カップルのお客さんが揉め始めて。出てきたお客さんが揉め始めて。

「私の靴じゃない、これは」って。「私が預けた靴は、これと同じタイプのフェラガモだけれども、エナメルじゃなくて、スエードの黒だから、私の靴じゃない」って言うわけ。

で、おじいさんが出てきて、対応してるんだけど。俺でもギリじゃん、おじいさんが「フェラガモ」って言われても…俺なんかちょっと一回寄るじゃん。「フェラガモ?」ってなるじゃん。

フェラガモのパンプスがスエードなのか、エナメルなのかっていう、クレームの意味があんま分かんないじゃん。でもこの店、ちゃんと言っておくと、いいお店なの。それが大騒ぎになって、お店の人がみんな出てきて、「この人の靴がどうなったのか」っていうのを凄い一生懸命やり始めるの。

俺はもう、この日、ヘトヘトだから。1日タクシー乗ったりとか、電車乗ったりなんだけど、まぁそこそこ歩いてヘトヘトだから、その時点で小上がりに腰掛けて、座りながらぼんやり「なんか起き始めたなぁ」って思って見てるわけ。でも、もう今日はやることも何にもないから、なんだったらここに泊めてもらえればラッキーだから。

このままずっと朝まで揉めちゃったらいいな、と思って。温かいしって思って。で、そこで凄い揉め始めてて。もちろん、お酒召し上がってきてるのと、それからどんどん終電もなくなっちゃうかもしれないっていうんで、結構騒ぎになってるけど。

ここのお店が全員で、凄い誠意ある対応をしてて。みんなで手分けして、「ちょっとじいちゃん、黙ってていいから」って。で、下足回りの人じゃない人も総出で出てきて。

女性のお客さんがいたのは、あの団体さんで。あの団体さんはわりとよく来てくれる常連さんだから、誰かの連絡先が分かるはずだから、もしかして間違って履いて帰ってないですか、みたいなことを連絡するみたいなことをやってるのがわかるわけ。

でも、やっぱり酔っ払ってるし終電なくなるかもしれない女の人は、ちょっとエキサイトはしてくるわけ。「私が自分でロッカーに入れたわけでもない。預けて出てきたら違うってこれ、どういうことですか!」ってなってて。

「私、帰れないじゃないですか!」みたいなトーンにはなってきてるわけ。で、俺は横に座りながら「大変だなぁ」って思って見てるんだけど。

なんかその言われてみれば、このおじいさんがオロオロしてるっていうことは、俺がお客さんだっていうことが分かってる人がいないっていう。要するに、この二人のお客さんが出てきたってことを知ってるのもおじいさんで、で、俺はそのみんなが駆けつけたところからその横に座ってるから。3人のお客さんであると認知されてるわけ。

だから、このエキサイトしている女の人と、その横のところで困った顔をしてる男の人と、「なんか変なことになってんな」っていう3人組だと思われてるから。俺が待ってることが伝わってないわけ。

で、どんどん時間が経ってくわけ、15分とか。だけど、俺の中では「これ、面白い話になる」って思ってるわけ。

ただ、途中一回不安だったのは、「靴が違うじゃない」って言われた時に、俺は結構広いスペースの小上がりにぐったり座ってて。なんとなく、「俺が座ってるこの下に、その靴があったらどうしよう」って思い始めるの分かる?(笑)こんなにないわけないじゃんと思ってるから。

「もし俺がここに座ってて、このちょうどふくらはぎの裏のところにそろえて靴あったらどうしようと思ったら、怖くて見れないもんだね。で、やっと見たら「ない、ない。よしよし」と。

正直その時思ったのは、途中、何度か「あの…」と言おうと思ったんだけど、このおじいさんが倍打たれる可能性あると思って。

そのお店の中で今、靴がなくなっていることでも大変なのに、なんでこの人は別のお客さんで、今待ってるということを言わないのって言われちゃう雰囲気で、おじいちゃんもこんなことが起きちゃって、かなり凹んでるご様子なわけ。

で、それを俺が言うことで、すげぇ怒られるような気もしてきて。それも違うなっていうのと、あと一応こういうラジオとかやってると、こういうことは今、喋ってるようにいくらでも面白くなることだから、大変ってことはいいじゃんと思って見てるんだけど。

途中で、次に出てきたお客さんが、「あ、伊集院」って言ったあたりから雲行きがおかしくなってきて。そこで軽いサイン会みたいになって。で、そしたら「これなんだ?」って。

お店はいい対応なんだよ。電話してて、「いつもお世話になってて、先程もどうおありがとうございます。実はこういうことが起きてまして…」ってやってる最中に、「俺もサイン、俺もサイン」っていうのが始まるわけ。

そうなったところでお店の人が、段々理解してきて。ちょっとヘラヘラ笑いながら、「いや、実は僕、お席を待ってて下さいって言われてて、待ってたんですけど」って言って、「それは申し訳ありませんでした」ってなった時に…正確に聞いて。正確に聞いて。

これをもう中途半端な聞き方で、変な流布をされても嫌なんだけど。俺がそう思ったっていう。俺が向こうの立場だったら、何を考えるかなっていう妄想をしていた時に、「これ下手したら、ホリエモンとラーメン屋みたいな件にされちゃうじゃねぇの?」って、俺なら思う。

「今流行りのアレみたいなことになんじゃね?」って思ったら、「俺はおもしろおかしくラジオでは喋るけれども」みたいな感じなんだけど、その変なざわつきみたいなやつが、俺の中で。「これ、どういう展開になるんだろう?」っていう。

もう昔のラジオとは違うんだって、その時いっぱい考えて。ご飯食べながら考えたのは、「昔のラジオと違うんだ」と思ったのは、俺、多分昔の感覚だったら、凄い盛って、凄いヒドイ目に遭ったっていう話になるし、最終的に「見てくださいよ、亀頭がないんです」っていう(笑)

「亀頭が引きちぎったみたいになくなってるでしょ?あの店のせいですよ」っていう終わりにしたって笑ってもらえるって思ってるし、「そんなバカな話ねぇだろ」ってなりそうだけど、あの件のことが頭にあると、勝手に盛り上がった人たちとか、あと少々防御の甘さとか、あとエキサイトした人たち全員の何かがウワッて融合した時にとんでもないことになると思うと、正確に喋らなきゃいけないっていう感じになって。

なんかそのことが、むしろ起こった出来事よりも、俺らの深夜放送はこのネット時代に何もかも変わっているっていうことに。こんなもの誇張すれば誇張するほど面白いし、もっと言えば、少しフェイク入れて、特定されないようにしたりとかするじゃないですか。

僕も冗談を言ったりするじゃないですか、伊集院光とだいたひかるは、「冗談を言います」って、言うじゃないですか、今(笑)言ったりすることで、登場人物の中に「その後、天狗様が舞い降りてきて」とか入れたら、もうこれは笑い事なんだってことにしてくれると思うと、そういうのを勝手な基準で差っ引いて、自分の怒りとかを足して、何かに発信して、で、そこに迷惑がかかってこととかができるじゃんか。

だから、なんかそういう楽しいは全然ないんだぁって感じになってきて。



伊集院光 深夜の馬鹿力

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