2020年7月30日放送のテレビ朝日系の番組『アメトーーク』(毎週木 23:15-24:15)の「芸人大好き芸人」にて、お笑いコンビ・平成ノブシコブシの徳井健太が、加藤浩次の名言「比較論では幸せになれない」「ナンバーワンを目指してない奴がオンリーワンになれるわけない」は加藤自身の芸人人生そのものだと指摘していた。
徳井健太:極楽とんぼ・加藤浩次。ラジオで8年間、一緒だったんですよ。そこに有野さんとか、亮さんとか、遠藤さんとか。ヤンヤンガールズっていう女の子が13~4人いるんですよ、毎年変わるんです。
そういうラジオをやってる時に、加藤さんって恥ずかしがり屋さんだから。自分がどうとか、人生がどうだって言わないじゃないですか。でも、CMの間とかに零れ落ちるんで、それをちょっと拝借しようかなと思いまして。
まず、パンサー向井が来た時にえすね、相談するんですよ。「加藤さん、僕、MCやる時、クイズ番組の答える側になる時、ロケ行く時、ドッキリ受ける時、全部キャラが違うんです。どうしたらいいですか?」って言ったら、加藤さんが「お前、恋人といる時、家族といる時、友達といる時、後輩・先輩の時、全部顔違うだろ。同じ奴って、嘘ついてるだけだよな。だから違っていいんだよ」と。
なるほど、と。で、次、比較論。ウチの相方・吉村が、「同期の綾部が」「同期の村本が」って話をずっとラジオでしてたんです。そしたら加藤さんが、「比較論じゃあ、何も幸せにはなれないよ」って、毎回言うんですよ。「誰かと比較するんじゃなく、自分と比較するんだ」と。これ、2本目ですね。
で、3本目。「オンリーワンになりたいんです」って、ヤンヤンガールズが来たんです。そいつにちょっとビシッと。「ナンバーワンも目指したことねぇ奴が、オンリーワンになれるわけねぇだろ」と。
この3つを考えた時に、極楽とんぼの歴史を紐解くわけですよ。『めちゃイケ』の前身番組(『めちゃモテ』)では、山本さんだけがレギュラーになったんですよね、最初。で、加藤さんは入らない、と。
でも加藤さんは諦めず、毎回、毎回、呼ばれてもない収録に行き、なんとか風向きを変えようと頑張った。そしたら、『スッキリ』のMCが決まる、と。あれがたしか35ぐらいだったらしいんですよ。
35の時に、狂犬の顔を持ちながら、朝の顔のMCのこともやらなきゃいけない。それがつまり、パンサー向井の言ってた、「MCの顔と、クイズの時の顔と、ドッキリの顔が違う」って悩みは、加藤さん、20年前に経験してたんだと思うんですよね。
MCやらなきゃいけないけど、『めちゃイケ』ぶっ壊さなきゃいけない。さらに言えば、比較論っていうのも、よゐこさん、有野さん、岡村さん、矢部さんと比べてたら、俺らなんかどうしょうもなかったけど頑張った。
なんとかMCになろうと頑張ったけど、極楽とんぼという、変わったオンリーワンになった。それは、ナンバーワンを目指したからなんだよっていう加藤さん。